おっさんの小言『直美をすすめない理由』無料
私が現在美容で働いていない理由は①私が大変不細工であるから②陰キャであるから③tiktok は踊れないからですが、研修医や学生の皆様に直美を勧めない理由を以下に述べたいと思います。
私が美容外科医でもないのに(経験していないのに)勧めないとかどういうことかと思う方もおられましょうし、酸っぱいブドウだと思われる方もおられると思いますが、おっさんの小言なので聞きながして頂けると幸甚です。
直美って高収入ってイメージがあると思いますし、実際に入職時は研修医やったり後期レジデントに比較し高収入であると思います。
問題は年収が高いのは若い時だけの可能性があることです。通常、保険医の場合は若いこと=経験が乏しいことに優位性は全くないのです。若く見える≒経験不足なイメージを特に高齢者はいだきます。それに対し美容業界は患者も若い分、若い美しい女性であることに優位性があるんですよね。逆言うと若くなくなれば(若く美しいという優位性がなくなり)、給料が下がる可能性やリストラされる可能性が高まります。消えていく若さの代わりに手術が上手くなるなどの優位性を確保できれば良いのですが、誰が将来のライバルになるあなたに手術を教えてくれます?あなたに手術を教えるメリットが上級医(美容の場合はオーベンのことを何というのでしょうか?)にないだけではなく、施設側にも手術を教えるメリットに乏しいのです。技術を教えると同業他社にうつったり自分で開業するだけです。そこそこの給料で働かせる為にも二重オペだけ教えて美容クリニックに依存させれば良いのです。
おっさん世代の例えですが技術は一子相伝で中々教えてくれません。
そしてもう一つ厄介な問題は若い頃に金銭感覚が形成されてしまいがちになる点です。特に直美に行くような医学生や研修医はリスク志向が強い傾向にあります。分かりやすく言うとギャンブル性向が強く多くはお金使いの荒い先生が多い傾向があります。その性格が直美に行くことでフィーバーしてしまい、消費性向が高い生活=お金の残らない生活になりがちです。この辺は偏見も多い気もしますが、直美の先生は比較的高い給料の割に金融資産が低い傾向があると思っております。はい、不細工老害の偏見だろうと言われるとその通りです。来世はかっこよく生まれてきます。さーせん。
その次のやっかいな問題はキャリアパス(笑)の問題です。ハイポ無能のお前が言うなと読者の先生方は言われると思いますが、すいません。ただ直美に行ってしまうと専門医をとって関連病院をまわる保守本流コースには少なくても戻りにくいと思います。勿論保守本流コースは給料は安く当直は眠たいし誰の為か分からない仕事も多く上司の足も臭かったりしますが、文句を言いながらも同期と本流コースを進む方が幸せだったりする先生も多いです。
これだけ言っても直美に行かれる医大生や研修医の先生もおられると思いますし、そういう先生こそ直美に行かるべきだと思っております。
逆にどこの馬の骨か分からない独語を1人言いながら昼ご飯を食べてる小汚いオッサンの小言をそうだなーと聞くような素直な医大生や研修医の先生には直美はお勧めしません。