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静脈鎮静法の親知らず抜歯

1泊2日で3本抜いてきました、親知らず。
その前に1本だけ別のクリニックで抜いてもらい、その他は難易度が高い🥵 ということで大きい病院への紹介状をいただいたのでした。

不安まみれの静脈鎮静法。
たくさん調べたり、知人から経験談を聞いたりしても「結局痛いんじゃないですか?!」と、怖すぎて……。

だから私もここに、書き残しておこうと思ったのでした。
おなじ不安を抱えるものたちへ。


まず、結果として『手術、痛そうだしまじ怖い』という不安はすべて杞憂に終わりました。

私はミダゾラムという点滴を使用した静脈鎮静法
インターネットでは『全身麻酔』と表現する人がたびたび見受けられたが、おおよそ静脈鎮静法のことを示しているっぽい。
これはお医者さんに直接尋ねたら「全身麻酔?! よっぽどしないですよ! 静脈鎮静法のことだと思うけどなあ……」と言われた。

とはいえ、ほんとうにインターネットの皆さまが全身麻酔だったとしたらどうしよう。
静脈鎮静法の説明の何が不安だったかって……「声をかけると返事するくらい意識がある状態」、「でも終わったらぜんぶ忘れてるよ」ってところ。

いやいやいや、手術されてる間の恐怖のライブ感が嫌なのであって、あとに嫌な思い出が残るかどうかは関係ないよ〜! となっていた。

しかし、本当に手術をされている記憶は残らなかった。っていうかほんとうに手術されていた間のことなんて露ほども知らない。

ゆえに、杞憂だったと言えるのだ。

「これから点滴に鎮静剤入れますからね」
「はぁ〜い」

全然眠くないところから、どうなるのだろう? スマホを触りながら寝落ちるような感じだろうか。
睡眠導入剤みたいな、頭を横から殴られるような眠気だろうか。
やがて来るだろうそれをわくわくと待っていると、ふと声をかけられる。

(おっ、いよいよ歯を抜かれますか……)

たんと眠ったるからなー、と意気揚々としていたら、あの歯医者特有の椅子が起き上がる。
そのまま「終わりましたからねー」とサクサクっと車椅子に乗せられる。

……ん?

車椅子に乗るために数歩進むと、泥酔しているみたいな動きになった。
頑張れば歩けるんじゃない……?
みたいなずっしり、くらくら。

混乱しているところに「これね、抜いた歯ねー」とガーゼに包まれたチャック付き袋を渡される。
隙間から砕かれてちっちゃくなった歯の破片が覗いていた。

それで、ようやく「マジ抜けたんだ……」と実感を得た。


結論、ばっちり眠っている間に抜いてもらえました。

個人差はもちろんあると思うけど……少なくとも私は。
でもみんながいう「マジで眠る」は真実なのだとわかって良かった。

ちなみに手術終わりのわけわからん思考で必死こいてレポを書き残していた。
そのあとは痛みで朦朧とする中こんこんと眠り続けた。

14:00 手術開始
 時間確認してないけど予定ではそう
15:12 病室に戻ってきた

唇も舌もしっかり麻酔が効いているみたいで、正しいポジションがまったくわからない。
おそらくだけど、特に下唇が麻痺しているっぽく、閉じるために上唇ががんばってる感じ。鼻の下が伸びてるような気がする。
口角をあげることもむり。ガーゼを噛むという感覚もよくわからない。

これだけ。

麻酔めっちゃ効いてるね、ということしか書いてない……必死だったんだね。
無事、麻酔が切れたあとは唇にも舌にも痺れはありませんでした。よかったー。


という感じで、私はかなり無事って報告と、これから親知らずを点滴されながら抜くにあたって恐怖で耐えかねる人たちの気分が少しでも楽になったらいいな。

どうせ怖い気持ちに押しつぶされそうになるんだから、少しくらいこういう気が楽になることを見つけてもらえたら嬉しい。

下顎の神経ぐにぐに〜ってなると、ほんとうにほんとうに痛すぎるからね……思い出すだけで泣きそうなほどに(手術中に匙を投げられるくらい)。


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