【ドラマ感想】友人の死、空の巣症候群に、会社の危機【大豆田とわ子と三人の元夫#7】
皆さんは「大豆田とわ子と三人の元夫」というドラマをご存知ですか?松たか子さん演じる大豆田とわ子の日常を描くコメディドラマです。
今回は第7話でのあらすじと感想をシェアしたいと思います!
【あらすじ】
■唄の独立
高校に進学して、祖父(とわ子の父)の家で生活することになった唄(豊嶋花)。とわ子(松たか子)はさみしい思いを募らせ、なんとかして思いとどまらせようとする。
しかし、唄は「ママがしっかり育ててくれた」から、甘えずに生きていくために、独立するのだと諭した。
■久しぶりの一人暮らし生活
唄が独立して、とわ子は久しぶりの一人暮らし生活になった。「丁寧な暮らし」を目指したり、SNSを始めたりした。ソファーで寝ることが多くなった。
これまで通り、朝のラジオ体操には通っている。謎の男X(オダギリジョー)と体操のタイミングのズレが合ってしまった。謎の男Xはメモに数式を書いているのを目撃してしまう。
■株式売却騒動
しろくまハウジングの前オーナーの息子から、しろくまハウジングの株式が売却されるという話を聞いた大豆田とわ子。銀行からの借り入れも難航しているため、打つ手なしの状況である。
クロワッサンは食べかすをこぼすほど運気が下がるらしいという情報も添えられた。
慎森(岡田将生)は株式が売却される外資系企業であるマディソンパートナーズは、しろくまハウジングの特許を目当てにしているのではないかととわ子に忠告する。何としてでも売却は阻止したいと思ったとわ子に、慎森は「新しいいやがらせ」だという。
別れ際にとわ子は、慎森に「元気にしてる?」、「ちゃんと野菜食べてる?」とまくし立てる。
しろくまハウジングで経理として働く松林(高橋メアリージュン)は、しろくまハウジングの経営悪化をあえてマディソンパートナーズに流していた。それが会社を存続させるために必要だという彼女の価値観によるものである。とわ子とは交わることはない。
翌日のマディソンパートナーズとの会議にて、しろくまハウジングは大幅なコストカット、量産型住宅の大量受注を提案された。とわ子が息を呑む中、会社きっての古株・六坊が「ただただいいものを作りたい」と思って働いていると啖呵を切った。
■八作の土産
壊れたインターホン越しに八作(松田龍平)が何か話している。急いで玄関に行くと、お土産の松前漬けを置いて帰ろうとしていた。とわ子と八作は食卓を囲んだ。
テーブルには青汁が置かれていた。野菜不足を気にするとわ子が有無を言わさずに置いたものだ。八作はとわ子の案外イケるからという言葉を信じて飲んでみるも、顔を歪める始末だった。いい出した本人もやはりマズイようで、二人して顔を歪めた。
■小鳥遊との出会いと再会
とわ子は唄からの電話に心を踊らせる。しかし、要件は家に忘れた世界史の教科書を届けて欲しいとのことだった。休日の明日に届けたら会えると考えたが、明日は出かけるから会うことはないらしい。それでも、とわ子の足は軽かった。近所でいいパン屋さんを見つけ、久しぶりにバスにも乗った。
バスで謎の男Xを発見した。バスの乗客のクセが同時に起こるタイミングを数学で計算していた。とわ子もそれをパクリ時間を潰す。気がつくと、すっかり乗り過ごしていた。謎の男Xと同じ駅で降りて、いつもの体操の人だと互いに認知していることが分かった。とわ子は初めて話すのに、ついかごめ(市川実日子)の話をしてしまった。謎の男Xは、”亡くなった人を不幸だと思ってはいけない”、”生きている人は幸せを目指さなければならない”ととわ子を励ました。
しろくまハウジングの株式売却が決定して、マディソンパートナーズの本部長が来社することが決定した。マディソンパートナーズの本部長・小鳥遊とは、毎朝体操で顔を合わせる謎の男Xであることが発覚する。更に、とわ子のハラスメント行為を列挙し、返答次第では代表取締役を解任することを告げる。
翌朝、昨日の一件にも関わらずフランクに話しかけてくる小鳥遊は、ビジネスとプライベートは分けるタイプだった。
【感想】
■唄の独立
唄が第1章の時点(一年前)で中学生役であることに驚いた。中学生の時点で、医者を目指すことを決めて、オール5を取るような勉強をしていたとしたらかなりの秀才である。私はてっきり受験勉強が嫌になって、「玉の輿結婚」をいい出したのだと考えていた。かなりの先入観で考えていたと反省した。だとするなら、かごめが亡くなったときは中学3年生であると逆算できる。中学3年生で、7話の後半でとわ子はかごめからの電話に仕事中で出られなかったと言っているから、第一発見者だったのかもしれないと思うと、自動販売機の前で手を震わしていたのは納得できる。
引っ越し前夜にとわ子とハグをするシーンにて、しっかりと化粧をしていたから、「玉の輿結婚」についての作戦は続行なのだろうか?それとも、高校進学を期に一念発起してもう一度勉強するのだろうか。今後の展開が気になる点でもある。
■クロワッサンで運気が下がる
個人的には、クロワッサンからパン、そしておにぎりというスカシによる三段落ちの構造が素晴らしいと思う。坂元裕二さんは、日常で思っては消えていくような小さい”気になる”の描写が丁寧だと感じる。運気という現代では曖昧だと感じてしまうようなことも、迷信と思いつつ気にしてしまうものだと思う。もちろん、クロワッサンを外して選んだけど、やっぱり運気の話をされておにぎりという極端にパンから遠いものにしたというのが、心理描写として正しい解釈だと思う。しかし、運気下がるボケに対するリアクション・ツッコミであり、人間らしさだと思った。
■元気にしてる?
元気にしているのか、野菜を食べているのかを気にするのは、やはりかごめの死によるとわ子の心境の変化を表した描写の1つだと思う。かごめの一件にて、昼間はあれだけ元気にしていても急に亡くなってしまうことがあるから、普段から体調を気にして欲しいという思いだと受け取った。一方で、直近の出来事として、唄の独立がある。唄という手をかける対象がいなくなって、その”お節介”が周りの人にも波及したのだとも受け取れると思った。唄の穴を広げない、埋めたいということなのかもしれない。
■名前の由来
鹿太郎に慎森が焼き肉の「シンシン」を食べてるのを指摘され、鹿太郎が「肩ロース」を食べてると言い返されたシーンがあった。ということは、八作は…と思い調べたら、見当たりませんでした。
もしかしたら、レア部位で検索には出てこなかったのかも。流石に計算して名前決めてるよね…
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます!
ここから第2章が始まるので、続きも気になりますね。
最後まで一緒に楽しみましょう!
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