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god24hrs
読書初めは「鹿男あをによし」
読みかけだった万城目学の「鹿男あをによし」を一気に読み終わって、今年初の読書はエンターテインメントな滑り出し。
人物描写が丁寧なので、その人がまるで目の前にいるかのように想像しながら読めるのがいい。400ページ越えの大作だけど、文体が軽やかなので文量を感じさせない。
鹿男こと「先生」が核心を何も知らされないまま翻弄されていく姿に少しイライラしつつも、先が気になって一気に読めてしまう。
大和杯での剣道部の闘いなど、学園ドラマの要素もあって、あちこち振られながも最後はきちんとまとまるのがさすが。
先日の講演会でご本人が「これ(「八月の御所グラウンド」)で直木賞とれたんだったら、最初の「鹿男あをによし」でとれたんちゃうかな~」とおっしゃっていたとおりの読み応えでした。
なんとなく作風がファンタジックすぎるかな、と思って読んでいなかった作家さんだけど、読んでみて今までもったいないことをしてたな、と思ってしまった。
先入観にとらわらず、いろんな本を読んでみようと心新たに。