【遊戯王MDランクマ】エクソシスターで挑む最高ランク14 ~墓地のお触りは粛清です!~【24年8月 Season32編】
皆様初めまして。初めましてでない方はいつもありがとうございます。
タイトルに銘打った通り自分はこれまで1年以上にわたりランクマッチをエクソシスターで最高ランクまで戦い続けており、過去13回にわたり月ごとの環境やそれに対する対応をnote記事にさせていただいてきました。
今回は先月・今月と相次いで複数の有力テーマがMDに実装され、久方ぶりに環境が大きく刷新されました。そのため新たな環境とそれに対するエクソシスターでの対応について書いていければと思います。
1. 24年8月のMDランクマ環境
先月では新パック登場前にマスター1を達成したのですが、それ以降センチュリオンとユベル、そして今月の粛声と相次いで3つもの有力テーマが登場。いずれも環境において一定の存在感を見せています。
センチュリオン
先月のセレクションパックで登場したデッキで、豊富な1枚初動とお互いのターンでレベル12シンクロを連打していく動きが特徴のデッキです。かつてはその性質上相手ターンでレッドデーモンカラミティのシンクロ召喚を行い相手を完封することができましたが、OCGでの実績を踏まえてMDでは予めカラミティが禁止化され事なきを得ました。ただし8月現在では他2テーマに対してやや使用率が劣る印象を受けます。
ユベル
こちらも先月のパックで登場したテーマです。ユベルとスピリットオブユベルを何度も破壊して派生形態を展開し、破械を絡めたリンク展開や、墓地の融合素材を戻すのみでエクストラデッキから展開でき妨害効果も持つファントムオブユベルによって相手を制圧していくデッキです。この3テーマの中では特に展開力や回った際の制圧力が突出しているといえ、手数が多く誘発で止まりづらい点やファントムオブユベルによりニビルに強い点なども強みと言えます。個人的には新テーマ3つの中で最有力という印象を受けました。
粛声
粛声の祈り手ローと粛声なる守護者ローガーディアンを並べることで万能無効妨害を用意しつつ、粛声なる結界を加えることで対象を取る効果やローへの攻撃をも防ぐというコンボを主軸とするデッキです。上記の布陣をロー1枚から展開できること、誘発受けが比較的優秀な点などが強みです。なお自分が使う時に限って相手が対処手段を持っている
スネークアイ、炎王
先月まで長く主流だったデッキ群ですが、新たな主流候補デッキが一気に増えたことで流石にシェアを後退させ、やや遭遇率低めといえる域まで使用率を後退させました。とはいえ完全に姿を消したわけではなく、デッキパワーそのものは健在であるため今後再び使用率を伸ばす可能性も十分あるでしょう。
クシャトリラ
こちらは上記以上に長い間環境に存在し続け、ヴァンキッシュソウルやスネークアイなどへの出張採用も合わせれば実に約1年にわたり環境に影響を与え続けましたが、上記の通りそのスネークアイの使用率が下がったこともあり遂に主流レベルからは淘汰されたといえます。当シリーズでもクシャトリラユニコーンのエクストラデッキ破壊を対策した構築を執るなど影響をうけていました。
総じて新テーマの登場によりそれまでの主流デッキから使用人口が流れるという、これまで幾度となく繰り返されたパターンではありますが、立て続けに3つもの有力テーマが登場したというのは奇特なケースであり、結果として様々なデッキが一定の使用率を持って入り乱れるという群雄割拠な環境になっているといえるのではないでしょうか。
2. エクソシスターとの相性
粛声
後攻の場合にローガーディアンの万能無効と古聖戴サウラヴィスの特殊召喚無効をどう乗り越えるかが鍵になります。そこさえ踏み越えられれば粛声なる結界の対象耐性はマニフィカやカルペディベルによって突破して布陣を崩せるでしょう。また粛声なる威光による除去妨害を、ミカエリスの召喚まで通せればケアできるのはエクソシスターならではの利点です。
先んじて展開できれば展開に寄与する永続魔法をフリーチェーン除外したり、墓地からの回収ギミックがそこそこあるのでエクソシスターの変身効果を誘発できたりと有利に動けるでしょう。ローへの手札誘発やミカエリスの除外効果を手札の古聖戴サウラヴィスによって防がれる可能性があることには留意しましょう。
センチュリオン
増Gやニビルへの受けが強い分手数自体は比較的限られており、通常召喚したモンスターとスタンドアップセンチュリオンに対して合計2回妨害すれば概ね止め切れます。逆に後攻に回った際は実質的にテーマギミックのみでの対応は難しく、誘発の扱い方が重要になります。墓地利用の依存度はそこまで高くはないのですが、ガーゴイルツヴァイのシンクロ素材になると手札に戻る効果や、センチュリオンシンクロモンスターがエンドフェイズに墓地からセンチュリオンを永続罠状態にする効果に合わせてエクソシスターの変身効果を起動させることはできます。
ユベル
キーカードに永続魔法が多くそれらへの除去や、墓地効果の利用頻度が多いためアソフィールの墓地効果封じが有効です。ただしファントムオブユベルの存在などもあり手札誘発に強めのデッキなので、後攻においての勝率が振るわない部分も残念ながらありました。ディメンションアトラクターを対策として用いれるのはこのデッキならではのメリットであるところ、それを殆どユベル相手に引けなかったのも一因ではあると思われますが、引き続き対策を研究する必要性を感じました。
3. 実際の構築
幽鬼うさぎ
ユベル・粛声が永続魔法や永続罠を多用するためそれらに対して有用である他、センチュリオンに対しても永続罠状態からの特殊召喚や赤き竜のシンクロ召喚効果にチェーンして除去できるためこれまでにも増して有用性を上げたと言えます。逆に言えば相手にこのカードを使われることも警戒せねばならず、相手のこのカードを抹殺の指名者で防げるか否かも大きくなってくるといえます。相手に使われるケースを想定する場合、単純にエクソシスターエクシーズを除去されてマニフィカの素材が揃わなくなったり、特に警戒すべきなのはマニフィカの入れ替わり効果にチェーンして除去されてしまうことです。
カルペディベル
一般的には展開に寄与せず効果にも癖が強く扱いにくい、という認識のようで採用しない構築も多いですが、このシリーズでは常に採用しており度々その有用性に言及してきました。
現在の環境で特筆できるのは、粛声とユベルが永続カードを多用することにより追加の魔法罠除去要員としての価値が大きく上がったことです。対ユベルにおいてはファントムオブユベルのケアにもなりえます。これまで投入していなかった人もこの機に1枚採用してみてはいかがでしょうか。
アトラクター
新たに登場したユベル・センチュリオン・粛声のいずれに対しても一定の価値があり、引き続き有用といえます。
ユベルはこの3テーマの中でも特に墓地利用度が高く、特にファントムオブユベルが墓地の融合素材を利用できなくなり大幅に召喚しづらくなるのは特筆できることでしょう。
センチュリオンに対してはスタンドアップ!センチュリオンのデッキからセンチュリオンを永続罠にする効果が「手札を1枚墓地に送って発動する」効果であるためアトラクターによって封じられ、他の手札次第では展開を止められます。
ただ除外するのみでは騎士皇アークシーラによるカバーも可能なデッキではありますが、そのアークシーラを除外できれば除外へのリカバー手段は存在しなくなるので狙っていきましょう。
粛声に対してはローを生贄にローガーディアンを召喚→ローを自己再生させてローとローガーディアンを揃える動きや、粛声の竜賢姫サフィラのギミックを妨害することができます。こちらも粛声なる祝福という除外へのリカバーを擁していますが、これを除去することで除外へのリカバーが不可能になるのも共通するので狙い目となります。
厄災の星ティ・フォン
先月より追加された汎用エクシーズです。実質上あらゆるモンスター1体から召喚でき、攻撃力3000以上のモンスターからの妨害を防ぎつつモンスター1体を除去できます。例によってエクソシスターではマルファと併用できないとはいえ、バロネスや未来龍皇などを突破する最終手段としてエクストラデッキに忍ばせる価値は常に一定程度あるといえます。エクシーズモンスター故にオーバーレイネットワークの制約を受けない点は汎用リンクに勝る点です。
ただし、先月開催のエクシーズカップでは自ずとこのカードを採用する枠もありましたが、現在の環境ではユベルが攻撃力3000以上の妨害要員をあまり用いない、粛声はエクストラデッキからの展開を多用しないと些か相性の悪い環境になっているともいえそうです。
4. 具体的なプレイング
破械神シャバラに注意
ユベルを相手にする際、対象を取る除去を破械神シャバラによってエスケープされてしまうことがあります。特にこれでリタニアを不発とされると後半の処理も適用できなくなるので注意しましょう。基本的には破械神王ヤマでサーチされる存在ですが素引きされていることもあります。
おわりに
ということで、今月もエクソシスターでランクマを戦った経験を書かせていただきました。今月は諸々用事があり投稿が遅くなりました。元々どんなデッキ・環境に対しても対応が効くのがエクソシスターの強みであり、刷新された新環境に対しても決して不利なものではないとは思うのですが、ユベル相手に対してはさらなる研究の必要性も感じるところでありました。
それでは今月はこの辺りでお暇となります。本記事がエクソシスターを好きな方、エクソシスターで戦いたい方、自分の好きなデッキで勝ちを取りたい方にとって少しでも参考や励みになれば幸いです。
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