【遊戯王MD】エクソシスターで挑む最高ランク・番外編 ~エクソシスターを布教したい!~
皆様初めまして。初めましてでない方はいつもありがとうございます。ツボミと申します。
自分はエクソシスターを長いこと愛用していまして、昨年2月からはずっとエクソシスターでランクマッチの最高ランクを達成しており、その経験をなんとなしにnote記事にしたらいつの間にか毎月の恒例行事と化していました。
今月は4/8にマスター1を達成したのですが、新パック発売前の段階で環境に特段の変化がなく、デッキ構築も変える部分がなかったので新環境に関しては来月にじっくり触れることとして、今月はお休みとすることといたしました。
そんなわけで、普段は高ランクを目指すためが故の堅苦しい内容ばかりですのでもしよろしければゆるりとお付き合いください。
エクソシスターを布教したい
普段はランクマで高ランクを目指すという都合上実戦上の利点の話ばかりすることになってしまうのですが、カードのイラストやテーマのデザインコンセプトといったものに好感度・モチベーションの基準を置く方々も遊戯王ユーザーには広く存在するわけで、自分も最初はそういった理由からエクソシスターを使い始めました。寧ろ一般的にはそういった方面からの需要・評価の方が高いテーマだといえるでしょう。
片や今の自分のように実戦上のポテンシャルを見出して公認大会などの真剣勝負にエクソシスターで臨む人も、多くはないながら存在するのも事実です。これはどちらか一方が正しいのではなく、「どちら側の魅力も備えている」が正解だと自分は思っています。
今回はエクソシスターのよさを皆様に伝えるべく、
①イラスト・デザインコンセプト
②実戦上の強み
③デュエルスタイル上の魅力
の3点にわけて布教させて頂こうと思います。
イラスト・デザインコンセプト
ヴァリュアブルブックなどの設定集で言及されている他、カードイラストだけでもなんとなくは読み取れる内容となっていますが、エクソシスターは「平時はシスターの女の子達が悪魔に対抗すべくエクソシスト形態に変身して戦う」というデザインコンセプトとなっています。つまりプリキュアですね。由緒正しき変身ヒロインものを遊戯王上でやることができるテーマです。
実際に、最初に登場したメインデッキのモンスター4種にはそれぞれに対応するエクソシスト形態もといエクシーズモンスターが存在しています。単にエクストラデッキのモンスターがメインデッキの特定モンスターの進化体というだけでなく、エクソシスター達は全員が固有効果によって単独でエクソシスト形態になりますので、特に「変身」を強く意識しているといえます。
ゲーム上は別人のエクソシスト形態にも普通に変身できてしまうのはご愛嬌…ではあるものの、変身させる際に可能なら同一人物のエクシーズ体を重ねるようにしているのは自分だけではないでしょう。
現状では5人存在していますが皆ビジュアルにハズレがなく、誰か一人を選ぶということができません。これ結構凄いことだと思います。女性モンスターだけでテーマを形成しているようなテーマだと誰か一人くらいは「大して刺さらないなぁ…」みたいなこともありがちですが、エクソシスター達はみんな正統に魅力値が高いしそれぞれ違った良さがありますね。
変身前は概ね朗らかな表情で描かれているけれどエクソシスト形態では軒並み凛々しい表情に変わるギャップや、過度な露出のない軍服然とした衣装も刺さる人にとってはかなりポイントの高い点ではないでしょうか。遊戯王においては何気にレアな、軍服フェチ勢の需要にも応えてくれる存在となっています。(他だと閃刀姫くらい?)
なお彼女達は基本的に二人組(バディ)で行動するという設定があり、実際エリスとステラ、ソフィアとイレーヌは効果テキスト上でもお互いを名指ししており、公式がカップリング設定を作っており百合押しをしています。所謂百合系やバディモノが好きな方々への需要にも応えてくれるのです。余談ですが、上記4人によるチームの名は「リリウム」。まんまです。
他にも語れるポイントはいくらでもありますが、数ある遊戯王の女性モンスターの中でも中々に正統派かつ侮れないポテンシャルを秘めていることがおわかりいただけたでしょうか。遊戯王の女性モンスターとしてはブラックマジシャンガール・霊使い系列・閃刀姫・蟲惑魔は誰もが挙げるだろう殿堂入りと言える存在ですが、個人的には彼女達の次くらいにつける位の魅力は充分あると思います。
実戦上の魅力
ここは普段の記事でも自ずと触れる部分ですのでサラッと。
テーマ解説の記事も書いておりますので、深く知りたい方はそちらもどうぞ。
常々言っていることですがやはりまずは
①対応力の高さ
エクソシスターの対応力の高さとしては、主に以下のような点が挙げられます。
・複数のフリーチェーン除外を擁し、盤面のコントロール能力が高く墓地での二次利用も許しにくい。カードの種類を問わない除去が多く罠デッキにも強い
・テーマギミックで自然と墓地利用戦術にメタを張ることができ、自身の墓地依存度は低いため更なる墓地メタカードの投入も可能。
・最終盤面を担うマニフィカが対象を取る除去・妨害に強い
・相手ターンでも展開できることから増Gの受けはそこそこよい。マルファにうららを使われた場合マルファは手札に残るためうらら受けもいい時はいい。
・対象を取らない除外を擁するのに加え、発動した効果を受けない耐性やモンスター効果への耐性もカルペディベルで無力化できるため殆どの耐性をテーマ内で突破でき、「詰み」になりにくい
・一部のメタカード、具体的には御前試合・墓地完封系・魔法族の里などの影響を受けない。それ以外のメタカードについてもリタニアとカルペディベルの存在から比較的対処しやすい。
このような強みの結果、環境上位クラスも含めた幅広いデッキに対抗できるポテンシャルを持っています。そのような高いポテンシャルの割に
②展開がシンプル
これも新たに使い始める人にとっては大きな魅力となりえますね。
エクソシスターの展開は極論、ランク4エクソシスターを2体並べてマニフィカにするだけ。デッキパワーの割に複雑な展開手順が必要なく、複数のランクや召喚法を使い分けるといった必要もないためランク4エクシーズさえマスターしてしまえば扱えるという非常にお手軽なテーマなのです。
展開がシンプルな分、相手の動きへの対処を修得することに専念しやすいです。
ギミックのシンプルさ故に初心者やイラストに惹かれたといった方でも気軽に使え、逆に熟練者が握れば上位デッキ相手でも戦える。そんな
③初心者から上級者まで幅広く扱える
敷居の広さが魅力といえますね。
デュエルスタイルの魅力
遊戯王に数多あるテーマの中で、テーマ毎に異なる「戦い方のスタイル」というものがあります。それが自分に合うかどうかで特定のテーマを使うか左右される、という方も少なからずいるのではないかと思います。
というわけで、個人的にエクソシスターのデュエルスタイルとして推せる、と思うポイントをいくつか書かせていただこうと思います。
①エースがエースしている
テーマデッキだと基本的にそれぞれにそのテーマの顔・エースカードとして想定されたカードが存在します。エクソシスターならばミカエリスですね。
ただそれらのカードが実際に、実戦の中でそのテーマにおいてどの程度の重要度を占められるかということには結構バラつきがあります。
たとえば御巫におけるオオヒメの御巫は、実戦ではモンスターゾーンに出すよりデッキの動きを安定させるために手札に維持してサーチ効果を使用するのみの運用に徹しがちです。本来はエースカード枠として想定されていたはずですがモンスターゾーンでの活躍には恵まれないため、一抹の違和感や物足りなさを感じた方もいるのではないでしょうか。アダマシアにおける魔救の奇跡ドラガイトあたりにも似たようなことが言え、ガチ構築での【アダマシア】だと必ずしも必要な存在でなく、先攻で登場することは殆どありません。そこまでではなくとも、特にエクストラデッキのエースモンスターだと必須カードではあっても枚数自体は1枚のみ、なんてことはザラにあります。
その点エクソシスターのデュエルにおいては、ミカエリスは絶対に欠かせない存在として八面六臂の活躍をすることになります。切込隊長、後続のサーチ、妨害が想定される場合の囮役とあらゆる役目を担いますし、相手ターンにおいても妨害役の筆頭として展開されますし、なんなら一度役目を終えてもマニフィカを介して使い回されすらします。アニメのエースモンスターと比べても引けを取らない過労死ぶりです。
アニメのキャラクターだと自身のエースモンスターを何度も展開し、それを徹底的に活かすようなデュエルスタイルがしばしば見られたりもします。そのようなデュエルが好きな方などにとってはエクソシスターはお勧めできるといえるでしょう。
②昔の遊戯王が好きな方にもお勧め
具体的にいうと、
●モンスター効果による制圧に偏重せず、伏せカードによる攻防や駆け引きに一定以上の比重がある
●墓地効果に頼らず手札・フィールドのリソースを大事に管理する必要がある
といったデュエルに懐かしさを感じる方にも、エクソシスターはお勧めできます。
エクソシスターはラビュリンスなどのようなゴリゴリの罠型デッキではなく、マニフィカでの制圧も狙いますが、バディスとリタニアという優秀な罠を抱えており、これを如何に上手く使えるかも大事なデッキなので、伏せカードによる攻防も重要な要素となります。
かつて妨害能力を持った大型モンスターが限られていた頃は、相手ターンの妨害は伏せカードが主役でした。ミラーフォース・激流葬・奈落の落とし穴・神の宣告あたりがどのデッキにも入っていて常にそれらを考慮しながら動く必要がある、という時代がありました。
そんな伏せカードの読み合いをバディスとリタニアによって相手に強いることができるデッキであり、またこちら側としてはどれだけ上手いタイミングでバディスやリタニアをぶち当てられるかという「伏せカードによる駆け引き」を楽しむことができるデッキです。
かつてジャックアトラスは「デュエルはモンスターだけでは勝てない。(魔法罠も含めた)全てが一体となってこそ意味を為す」という名言を残しましたが、高速化の進んだ現代遊戯王においては再現性の高いエクストラデッキのモンスターが妨害の大部分を担うことが多くなりました。その場合基本的に妨害の内容自体は相手にも見えていてそれをどう「解く」かという戦いになりますが、これまで述べてきたような非公開情報による駆け引き、そして「リバースカードオープン!」の瞬間でしか得られない面白さというのはあると思います。伝わってくれ。
2点目のほうですが、エクソシスターはテーマ内に墓地効果を有しないテーマです。これは墓地完封系のメタカードを一方的に運用できるメリットでもありますが、見方を変えるとこの現代遊戯王にあって純粋に手札と場のリソースで戦う必要があるということです。その分エクソシスターカード自体は比較的アドバンテージ獲得に長けた面もありますが、一度盤面を崩された後墓地効果で雑に立て直すようなことはできず、リソースや後続保持を軽視した戦いをしていればあっさり崩されて負ける面もあります。
雑なプレイングを許さず常に使い手に刃を突きつけ続ける、そんなところも自分は逆に好きですが、考えてみれば墓地効果がなく手札とフィールドのリソースが全て、なんて状態は昔の遊戯王なら当たり前でした。「昔の遊戯王が好きな方」が好きな「昔の遊戯王」とはそういう環境だったと思います。ですからそういった頃の遊戯王が好きで、復帰したいけど今の環境に適応できるかわからない、あるいは適応はできてるけどやっぱ当時の遊戯王が懐かしい気持ちもあるという方は是非エクソシスターを手に取ってみてください。
③相手の行動を逆用する醍醐味
エクソシスター最大の特徴と言えるのが、「自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。「エクソシスター」Xモンスター1体を自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する」という例の共通の効果です。この効果はマルファを除いて相手の行動であることが条件に含まれているので、当然発動する際は必然的に相手の行動を利用する形になるわけです。相手の該当効果にチェーンしてエクソシスターを展開したり、手札誘発で墓穴の指名者を誘ったりと、「相手の行動を誘導・逆用して自分が大きな利を得る」という独特の醍醐味・快感があるデッキですね。
最後に
ここまで読んでいただいてありがとうございます。エクソシスターについて少しでもよさそう・面白そうと思っていただけたなら幸いです。
エクソシスターはイラストやデザインコンセプトに関しては間違いなく王道的魅力があり、お陰でそちら方面に関して取り沙汰されることは多いのですがデュエル上の強みや面白さについて触れられることは少なく感じます。それは勿体無い、でもやっぱりイラストやコンセプトの魅力も語りたい! 本当にどちらか片方じゃなく両方がエクソシスターの魅力なんだ!! ということをどうしてもお伝えしたくなって、丁度普段の内容で書くことがないからといって普段とはだいぶ毛色の違った内容でしたが書かせていただきました。
普段のランクマの記事を読んでくださってる方も少しでも気楽に楽しんでいただけたなら幸いです。
今後もランクマの記事は勿論、エクソシスターについては何かしら書いていくと思いますので是非、よろしくお願いいたします。
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