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クリシュナムルティ解読
10年振りに新刊を出しました。
今はKindleでも電子書籍と紙の本、両方出せると聞いて、月刊メルマガで2年間連載した「クリシュナムルティ解読」をブラッシュアップしてまとめたものです。
『クリシュナムルティ解読:自我を見つめれば、自由になれる』(KDP)
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戦争、ナショナリズム、資本主義、スマホ、陰謀論、メンタルヘルス等、21世紀の諸問題に照らし合わせながら、20世紀を代表する哲人・クリシュナムルティの言葉を読み解きました。
特に、葛藤と迷いに満ちた自我から根本的に解放されたい、という方にお勧めします。
★解読文からの抜粋
『つまり、私たちの心の苦しみが私たちの中に根付き、増大してしまう最大の原因は、その瞬間、瞬間に生じた感情の働きの一つひとつを「私の中に生まれた固有の感情である」と認識してしまうことにあるのです。』(第5章解読文)
『あるがままの真実を直視すること――それが固定化したエゴの枠を解体し、世界に繋がっていく最も理に適った行為であることは明白です。なぜなら、あなた自身の感情そのものが、真実そのものだからです。』(第12章解読文)
『現象から分離した「私」なる実体は、存在しない。この事実を悟ることで、人は二元性の迷い、葛藤から抜け出ることができ、根源的に変化することができる、と言うのが、実は、Kの言っていることのすべてです。』(第15章解読文)
『「新しい人間」とは「自我」という単位ではなく、「全体」すなわち「世界」の側に立って、既存の関係性の中に立ち現れ、この社会に創造的な影響を与える人間のことです。』(第17章解読文)
『一人の人間よりも大きなものはこの世にありません。あなたより大きなものはありません。なぜなら、あなたは「世界」だからです。逆に言えば、どんな断片も、一人の人間よりは小さなものなのです。たとえそれが仏陀や、救世主その人であったとしても。』(第18章解読文)
『真実は、「あなた」という固定化して、条件づけられた、小さな自我を一瞬一瞬、日常生活の中で隅々まで見つめ、その虚構性を理解し、中核を破壊し、自由になった時に、自ずと訪れるものなのです。』(第19章解読文)
『「思考する人」と「思考」が一体となる──これはどういうことかと言うと、「思考」しか存在しない、ということです。』(第21章解読文)