見出し画像

1度目の結婚



夫と離婚すると決めて
自分を見つめ直す中で
前夫との日々を思い出すことが
多くなった

良い思い出とか、そんなんじゃなく

なにが
ゆがんでいたのだろうかということ

なぜ、今の状況が,起きてるのか
なぜ、2度も結婚が上手くいかなかったのか

そのフラグは
前夫といた時から
立っていたと思うから

なんなら幼い時からだけど


正直なことを言うと
前夫の時、モラハラは私だったように思う





前夫は 喧嘩が強く、強面で
地元では、ヤンキー的な位置にいる人だった

といっても、出会った時は
私は20歳で前夫は26歳だったから
もう
工事関係の自営業を営むお父さんのもと
片腕として働いていて
ヤンキーは昔の話だったけれど。


私は東北から都会に出てきて

彼はこの都会が地元
男女関係なく 派手な仲間が多く
みんなから好かれていて
目立つ存在だった

どちらかと言えば見た目は
地味で真面目な私

周りからは
異質なカップルに見えていたと思う。

しいていうなら 彼には 
6歳下の
周りにはいないタイプの私が
新鮮に映ったのかもしれない

飲み会で知り合って
告白されて

交際は順調だった

その見た目と、喧嘩の強さとは真逆で
彼は驚くほど純粋な人だった

面白くて優しくて
一緒にいた7年間
一度も私を怒らなかった
大きな声すら聞いたことがない
束縛もしなかった

周りの仲間は口を揃えて
高校時代の前夫は
喧嘩負け知らずだったとか
仲間のためなら
率先して飛び込んでいくとか
熱く話してくれていたけど

私には別の人の話としか思えないほど
優しくしてくれた。

だから、幸せになればなるほど
彼との毎日が楽しければ楽しいほど

自己肯定感が低く
自分に自信のなかった私は
彼を失うのが怖くなった
どんどん彼に依存していった

そして
無自覚に
彼をコントロールするようになった

喧嘩をすれば
私はすぐに別れると言った
その度に彼は
別れたくないと
必死にすがってくれた

すがってもらえると
彼に必要とされていると
安心を得ることができた

だから、彼を傷つけているのに
すぐに 別れる!と騒ぐことが
やめられなかった


彼が、仲間が多くて好かれていることが
私にとっては
魅力であり
恐怖でもあった

いつか、目が覚めて
振られるんじゃないか

不釣り合いな地味な私より

仲間の女の人たちみたいに
華やかな都会のお姉さんたちの方が
良くなってしまうんじゃないか

怖くて怖くて仕方なかった

だから、彼を疑った

携帯も、私のを見てもいいからと言って
彼のもいつも見せてもらっていた

知り合う前から彼の趣味だった
週末のサーフィン
私はサーフィンなんてしないくせに
毎回同行した。
そして海岸で半日
彼と彼の仲間のライディングを
ひたすら眺めて過ごしていた。

彼の飲み会は 毎回すねて嫌な顔をした

付き合いの悪くなった彼に
周りの幼馴染の仲間たち
特に女友達たちが
私をうっとおしいと言う目で見ていた

6歳も年下だから
尚更だったかもしれない

飲み会に、私も参加した時は
20歳かあ!若いといいねー
かわいいねー
と、口では言われながらも
元彼女の話をわざとらしく
たっぷり聞かされた

夫(当時は彼)にまだ未練があるとか
そんなことまで

仲間のお姉さん方の中には
前夫に長年恋心を抱いている人も
いた。
前夫のいない時を見計らって
それを直接伝えられたりした。

そんなことが重なり
私は彼の仲間から距離を置き
彼が仲間と過ごすのも
色んな理由をつけて
嫌な顔をするようになった

ただ、じゃあ昔の私と今の夫はモラハラ同士
同じなのか?と考えると

同じモラハラでも今の夫と私は
全然違う

私は前夫に、
人として失礼なことは一切言わなかった
前夫の人間性をとても尊敬していたし

前夫やその家族を蔑んだり
尊厳を傷つけるようなことを
思ったり、言ったりは絶対に無かった
むしろ前夫の家族も大好きだった

私は彼に理不尽にキレたり
怒鳴ったり
そういうのは一切なかった

現夫の抱えている
他者に対する攻撃的で冷酷で支配的な闇は
病的だし

そう言うものは、私は一切持ち合わせていない

だから
今の夫と昔の私はやはり違うし
彼と生きていくことはできない
改めてそう思う。


ただ、前夫の優しさを利用して
彼を知らず知らず束縛してた

被害者マインドで
彼に罪悪感を抱かせて
自分のしてほしいように
誘導する

それはしてしまっていた

母や現夫が私にしているように。

それは、今思えば
完全に私が間違っていた。

そう、しみじみ思うし
前夫には申し訳なかったと
本当に後悔している

無自覚だったから
防げなかったけど

結婚もして
7年が過ぎ
子供が授からず悩んでいた頃
最終的に
前夫は別の人を好きになり
私は大好きだった前夫を失った。

前夫が私を捨てて選んだ人は

私が長年恐れていた
彼の周りにたくさんいた
美人でオシャレで
派手で華やかなお姉さん方ではなく

背が小さくて ふくよかな体型
シンプルな服を着て
化粧気の少ないサバサバした
でも小綺麗な
彼より年上の
シングルマザーの方。
自分で、
小さいアクセサリーのお店を経営している
自立した女性だった。

それを知った時
私は 負けを認めるしかなかったし

そんな人を選んだ彼を
皮肉な言い方だけど
やっぱり素敵な人だな、と思った。

でも、あの頃は
自分の間違いには気づけていなかった

あの時の自分は
やはり被害者で
離婚は彼の心変わりが原因だと
強く彼を恨んでいた

今の私のように
夫婦関係が破綻したのは
自分が不足した人間だったからだと
あの時に 気づけていたら

そのすぐ後に
現夫を選ぶような事には
ならなかったのでは、と思う

なんなら、
現夫から選ばれることも
なかったのかもしれない

だから、もう同じことは繰り返さない

自分で自分を愛して
自分の足で立たないと

離婚しても
また同じ苦しみが繰り返されるから。

自分以外の誰かで
自分の不足を補うことは絶対にできない

その事にやっと気づくことができた。

私の場合は、ですが
モラハラしてしまった過去の私も
モラハラされた今の私も

どちらも根本は
自分を愛せない
自己肯定感が,低いことから
起きてしまったと思っています。

それを,自分以外の誰かで補おうとしたから
幸せになれなかったし
傷つけあってしまった


人生は学びの連続

全てに意味があると思って
自分を見つめ直しています。

いいなと思ったら応援しよう!