ReとFudangiに願いを込めて ~ヤス、思い出すままに~
連載再開のごあいさつ
2025年1月17日は阪神淡路大震災の30周年。当時小学校 3 年生だったヤスの 9 歳の誕生日でした。この日の早朝、テレビの画面には倒壊した多数の家屋や高速道路、市内の数ヶ所から上がる炎が写し出され息を呑みました。この日のヤスは、家族から誕生日の祝福を受ける間もなく、画面に釘付けでした。
今年も、1月17日には、何通かごあいさつを頂戴しました。あらためて震災で犠牲になられた皆さまのご冥福をお祈りし、ヤスのことを覚えて下さっている皆さまに感謝します。
noteに2023年4月29日付けで、連載『ヤスがFudangiをのこすまで ~懸命に生きた3032日~ 』の第1回として「エイプリルフールはウソみたいな本当の日」を投稿しました。
投稿を前後して、ヤスの没後3周年の集まりを友人の皆さんが企画して下さいました。ヤスはコロナが猛威を振るい始めた2020年7月19日に亡くなり、別れは家族のみのさびしいものでした。
連載を開始した当初は、投稿を纏めて一冊の書籍にし、皆さんが企画して下さる集まりで配布させて頂くことを考えました。しかし数回分を準備してみて、同時並行で両者を追求するのは無理と判断し、集まりで配布する書籍の完成に注力しました。
書籍の方は無事、『ReとFudangiに願いを込めて ~ヤス、思い出すままに~』として、2023年9月23日に発行、同日には東京で、翌日の24日(日曜日)には神戸で、集まって下さったヤスの友人の皆さんに配布しました。
連載を開始した当初の大きな目的の一つはこれで果たせました。このとき以後、ヤスの、また私たちの友人と話す中で、「書籍とは別に、note の連載は note の連載として完結させる必要があるだろう。ヤスの生き方は同じ病で、あるいはまた若くして別の病や悩みを抱えて毎日辛い思いをされている方への、またそうした方のご家族へのメッセージなりはしないか。書籍を紹介してくれた朝日新聞の記事(2023年11月5日、「アパレル起業『生きた証を』/26歳から闘病。/親に秘していた思い」)などで関心を持って下さった方に、詳しく知って頂くことも大事ではないのか」、と思うようになり、連載を再開することにしました。
連載時のタイトルと、書籍のタイトルには違いがあります。タイトルの「Fudangi」と「Re」はいずれもヤスが独自に生み出したアパレルのブランドです。
noteの連載を開始した当初、「Re」を詳細に書く予定はなかったのですが、書籍化の原稿を書き進めるなかでヤスの Facebook への投稿に初めて接し、ヤスの闘病生活での「Re」の存在の大きさを再認識しました。
これから再開する連載は、書籍『ReとFudangiに願いを込めて ~ヤス、思い出すままに~』をベースに、これを一部改稿し、収録写真を増やすことなど試みながら進めてみます。
(株)YAS
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