ゴッホ展
ケンタッキー州の大都市、ルイビル(Louisville)は2度訪ねました。
グレートスモーキー山脈国立公園からの帰路「ゴッホにする、それともモネにする?」、と娘から質問がありました。「どちらもみたいけれど、アムステルダムで通ったゴッホかな」と陽子が応じると「じゃあ、ゴッホ」ということになり、ルイビルにゴッホを見に行きました。
展示会のタイトルは、「Beyond van Gogh」(ゴッホを超えて)。タイトルからすごく刺激的でした。ゴッホのオリジナル作品はゼロ、それがなぜゴッホを「超える」ことになるのか。
展示会場に入ると、すぐそのわけが分かりました。
約1000平米ほどの会場4面の壁と床全体、数枚の直立した巨大なパネルがスクリーン。鑑賞する観客もスクリーンの一部になります。
「ジャガイモを食べる人々」、「寝室」、「ひまわり」、「糸杉」や「自画像」など300点ほどのゴッホの作品がさまざまなスケールで投影されます。
画像が拡大縮小に止まらず、動くのです。
カラスの絵が画面となる壁のスクリーン上を飛んだり、小さな雲海が壁面を移動したり、雲海が平野に急変したり、平野から山並みが現れ、糸杉が出てきたりするのです。
自画像のパイプから急に丸い煙の輪が出てきたり、ウィンクする自画像もありました。
平面画像に時間軸が加わったのは驚きでした。
展示会の解説には、「実際に見聞きしていることから始め、目で見ることができる世界を超えましょう。デジタルと古典の予測不可能な融合を通じて、ゴッホの絵の世界に分け入り、作品を内側から鑑賞し、作品の鼓動に共鳴しましょう」。これまでのゴッホの「常識やイメージを超え、ゴッホに挑戦するのです」,とありました。
会場では、絵筆を動かすゴッホの姿が見えるような、ゴッホが目にしていた世界を知ったような気分になりました。
Beyond Van Gogh Louisville: The Immersive Experience
同種の展示会が日本でも開かれています
https://kadcul.com/news/105
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