働く理由

結婚して専業主婦になり、下の子が高校3年生になった時にパートで働くようになった。ほぼ、25年ぶりくらいに外で働く。なぜ働くようになったかというと、育児もひと段落、両親、義両親の介護もひと段落、あんなに好きだった趣味のパッチワークもいまひとつ楽しめてない。
つまり、家ですることが少なくなってきたから、というのが大きい。もちろん、子どもの教育費でまだまだお金がたんまりいるし。
あと、コロナが背中を押した、というのもある。

専業主婦時代、外出も時々しかしない、おうち大好きだったが、コロナで自由に外に行けなくなり、ストレスになっていたのではないかと思う。
「これは、もしかして、老後の予行演習か?」
と、思ってしまった。
年をとると、体が不自由になり、外出もままならなくなる。家で夫と2人の時間が長くなる。会話も夫としかしなくなる・・・。
「このまま老後の生活に突入だなんて、そんなの嫌だ。」と、感じた。
コロナによる外出禁止令で、漠然とイメージしていた年をとってからの生活をリアルに体験しているようだった。
こんな老後は嫌だ、と思ってしまったのには、自分でもちょっとびっくりしたが。

そしてもう1つ外で働きたいと思った理由がある。
コロナが流行しだし、外出禁止令のようなものが出て、街がゴーストタウンのようになったときから、なぜか体重が減りだした。
「あすけん」というアプリで体重を記録しているのだが、2020年の夏からどんどん体重が減ってきた。なぜ体重が減っているのか全くわからない。ちゃんと食べている。コロナ時代の閉そく感で見えないストレスを感じているのか。2022年には、ピーク時の体重から7,8kgは減ってしまっている。ちょっと、減りすぎだ。太りたい、太らないと、と思った。
また、これ以上減り続けたら病院へ行ったほうがいいのか?とも考えた。どこか悪いのではないか・・・。毎朝体重計に乗るのが怖くなってきていた。
さて、どうやって太るか?ただ食べるだけでは不健康だ。
ちゃんと動いて、お腹をすかせて、もりもり食べたい、と思った。

子どもが高校になったらパートでも探そうかと漠然と考えていたものの、
なかなか行動に移せかなかった。というか、高校入学と同時にコロナ時代だったからね・・。
もうそろそろちゃんと仕事を探そう、と思った。むくむくと、外で働きたい。と思うようになってきた。働いて、体を動かして、美味しくご飯を食べて、健康的に太るのよ!

主に「indeed」というアプリで職探しをしたのだが、当時54歳。
20年以上専業主婦だ。いったい何ができるのか??
という心配があったが、
アプリを見てまーーーびっくり。
2022年になった当時はまだコロナは終わった、という感じではなかったが、社会全体がもうじっとしているのは我慢できない、という空気が流れていたように記憶している。
どの店も、どの会社も、目につくところ全ての会社が求人を出していたような記憶がある。コロナが流行り、店を開けられなくなり、従業員をくびにした?辞められた?反動がきていた。
こんな老いぼれた私でも、なんだか選び放題だわ~。どこで働こうかしら~。なんて余裕かましてた。
そんな私の就活話はまたいつか。

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