55歳の履歴書

2022年の話。パートに出る決心をし、まずは履歴書を作ることにした。
写真をどうするか?今どきアプリでも履歴書の写真を撮れるようになっている。一応挑戦してみたが満足のいく写真が撮れないので、あきらめて写真館で撮った。白髪で老化した自分の姿に愕然とし、どこも落ちる気しかしない。

白髪に関しては、染める気はなかったので、白髪でもOKのところを選ぼうと思った。求人に「髪色自由」と書いてあるのは、若い子のカラーのことだと思ったが、白髪でもいいはず、ってことにした。
面接で白髪ダメとか言われたらそこは諦めよう、と思った。

履歴書はエクセルのフリーフォームをダウンロードし、パソコンで入力した。手書きじゃないとダメなのか?今どきの常識が全く分からないが、あまり深く考えないようにした。文具屋で履歴書用の封筒や、履歴書用の印刷用紙を購入、これから何社受けるかわからない面接にいちいち手書きの履歴書なんて書いてられない。

履歴っていつの時代から書けばいいのか?結婚し25年間専業主婦だったわけだが、独身時代に約10年間職歴はある。もう別人レベルだが、書かないといけないのか?と、思ったが、普通に高校卒業時点から書くことにした。高校卒業したのは40年前だ。高校卒業後、大学へ行き、就職、転職・・・・記憶が遠すぎて他人の人生のようだ。
参考にしたのは自分の「ねんきんネット」の年金加入の履歴。そこを見れば自分が勤めた会社がわかる。3社、正社員で勤めている。ああ、バブリー・・・栄枯盛衰・・・。すでに2社は無い会社だが、書く必要あるか?

とりあえず高卒からの履歴を書いたものの、重要なのは「今」の私だ。結婚後20年以上職歴が無い。さて、今の私に何ができるのか?社会に対応できるのか?怖いものの、もう人生のネタ探しみたいなものだ。楽しむしかない。

職探しは主にindeedでした。コロナ明けだからだろう、今まで我慢してきた市場が一気に活気をおびて動き出しているような感じだ。山のように候補が出てくる。年齢的に「シニア」でも行けそうなのでそれも候補に入れると選び放題という感じだ。毎日毎日見ていると、選び放題すぎて選べない。困った。いろんなところで働いている自分を想像して楽しんでしまっている。とりあえずどこでもいいから応募しなさい、と友人に背中を押されてしまった。
今どきは、複数同時に応募するものらしい。ほんとに?!でも、そんな器用なことできないし、急いで職を探しているというわけでもないので、1社ずつ応募だ。

すごくおしゃな雑貨屋さんの求人が出た。全然おしゃれな自分じゃないし、その店に自分は似合わないと思ったが、「応募しないと何も始まらないよ。」という友人の言葉を思い出し、ポチっと応募した。やばい、と思ったのは、その求人が3日ほどで消えたのだ。
長いところだと1か月以上は出続けるのに、3日ほどで超人気マークがつき、1名募集のその求人は消えた。
落ちたの決まりみたいな競争率が予想された。
が、その短期間の間に応募できたので、ちゃんと連絡が来て面接に行くことになった。
何事も経験だわ。無印で買った就活バッグに履歴書を入れて面接にのぞみました。1人ずつ時間指定されていたようで、小さな雑貨屋さんの片隅で店長さんと和やかなムードで面接を受けた。
時間をかけて書いた独身時代の私の職歴の覧はちらっと見ただけで裏返された。裏の備考に書いていた現在の生活や興味関心のところを熱心に読まれ、質疑応答をかわした。10分ほどで面接は終わり、おしゃれな雑貨屋さんを後にした。
数日後に、結果がメールで送られてきた。
予想はしていたものの、不採用の通知は残念で悲しいものだ。
が、次の瞬間思ったのは、
「うわ~、これが本物のお祈りメールか~。すごーい。ほんとにお祈りされるんだ~あははは。。。」
もうテンプレすぎて笑うしかない。

さ、お祈りメールもゲットしたことだし、次行ってみよう~。
面接後落ちるであろうと思っていたので、すでに次に応募するところを決めていた。テンプレお祈りメールをもらって、勢いづいたのだと思う。ありがとう、お祈りメール。
どんどん行ってみよう~って感じで次の会社へはなんとすぐに求人問い合わせの電話をしたのでした。

続きはまた書きます。たぶん。


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