製造間接費配賦差異の分析 備忘録

差異分析の理解に時間がかかったので、解釈をアウトプットする。


なぜ差異分析を行うの?

  • 製品の製造を行うために必要な原価(コスト)の管理をするため。

差異分析に必要な情報

  1. 予定配賦額(製造間接費がこれくらいかかるだろう、と予測した金額)

  2. 予算許容額(製造間接費の目標値)

  3. 実際発生額(実際に発生した製造間接費の額)

どうやって差異分析する?

1. 予定配賦額を算出する


・年間基準操業度:1800時間
・固定費:1,620,000円/年
・変動費:@500円/時間
・実際直接作業時間:160時間
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・1,620,000円 ÷ 1800時間 = @900円/時間
・(@500円/時間 + @900円/時間)× 160時間 = 224,000円
→予定配賦率に実際操業時間をかけて、製造間接費を予測する。

2. 予算許容額を算出する

予算許容額って?
・実際操業度で予想し直した費用
・実際の操業度と変動費率を掛け算し、変動費を算出する。
・固定費と算出した変動費を足すことで、今月かかる予算を把握する。
 例)8人参加 (実際操業度)× チケット代(変動費)+ 手数料(固定費)

予定配賦額とどう違う?
・年間製造間接費を使って配賦率を求め、実際操業度をかけて算出した費用
・予定配賦率 = 製造間接費/年 ÷ 基準操業度/年(これくらい使うだろう)
・予定配賦額 = 予定配賦率 × 実際操業度
 例)100,000円/年 ÷ 100時間/年 = @1000円/年
   → 1時間で1000円、製造間接費が発生する予定。
   @1000円/時間 × 50人(実際操業度) = 50,000円
   → 実際は50人分使ったので、50,000円発生する予定。

3. 予算差異

実際操業度を考慮して算出した予想額と、乖離した金額
予算許容額 - 実際発生額
例)チケット代が10,000円から10,500円になった。
  予想:8人 × 10,000円 + 500円(手数料/固定費)= 100,500円
  結果:8人 × 10,500円 + 500円(手数料/固定費)= 105,500円
  →△5,000円(不利差異)

4. 操業度差異

固定費の分担額の差異(1人あたりの負担額の乖離した金額)
(実際操業度 - 基準操業度)× 固定費率
例)(8人 - 10人)× 500(手数料/固定費) = △1,000円

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