小論文の添削
前回の小論文の内容が好評であったため、前回は良い小論文(の授業)について記載していたのに対し、今回は悪い小論文の授業・講師について記載してみたいと思います。以前記載した内容と重複する部分もあるかと思いますが、改めて読んで考えてもらえれば幸いです。
まず以前書いたことの確認ですが、御崎エデュケーションでは、高校入試における内申点での評価、大学受験ではセンター試験・共通テストでの評価において中の下(またはCに近いD判定)であったとしても、ほとんどの生徒が無事に合格できたのは理由があります。
それは、御崎エデュケーションの講師自体が、①県立トップ高校に在校しており、公立トップ高校が求める人物像を感覚的に把握できていること、②国公立大学合格者として記述対策を実施して実を結んだこと、③国公立大学合格のため、後期試験対策としての小論文対策を実施していたこと(幸いにも前期試験で合格できましたが)、④センター試験利用として、早稲田・慶應の小論文入試にいずれも合格できたこと、⑤大学在学中においても、1・2年時それぞれ少数ゼミ(少人数グループによる対話型・ソクラテスメソッド型の授業)に所属し、異なるジャンルの論文に触れ、拙いながらも執筆していたこと、⑥大学3・4年時から卒論執筆に向けて2年間取り組んでいたこと(難関大であったためか、お世辞にも優秀な大学生とは言えませんでしたが)、等がその理由として挙げられると思います。
さて、上記を前提として、ここ数年の、都立中高一貫校・都立高校自校作成校の推薦入試における小論文・大学受験における各種小論文(AO入試・自己推薦入試・公募推薦入試・学校推薦入試・国公立前期・後期試験など)対策や相談をふまえると、以下の点が悪い講師の見分け方の判断要素になると思います。
①入試問題をふまえていない問題の選定
②添削が誤字・脱字のみ
③②に加えて添削が一文の誤り(主述関係の誤りが有名ですね)のみ
④受験生の意見(主張)・理由(説明)の内容を精査できていない
⑤段落相互の関係性をチェックできていない
⑥論理一貫性のチェックができていない
⑦添削が期間を空けて返される
⑧添削されただけで口頭でのコメントがない
補足すると
まず①の例を挙げると、問題文・課題文を読んで筆者の主張をふまえた上で解答を作成する問題と、設問のみで解答を作成する場合の例が極端な二例ですね。
②と③についてですが、御崎エデュケーションでは形式面と内容面の二重チェックは欠かしませんし、生徒の答案は実際に書くべきことを赤ペンで、内容面の補足や助言、問題文の説明などを青ペンで書くなど400字に対し100~200字を添削に費やすこともしばしばです。一方、他の塾に不満をもって相談・転塾してきた受験生の小論文の添削を見てみると、添削が誤字・脱字のみに終始していることも多々見受けられます。形式面について細かく見ていれば良いほうで、どのように内容を改善すれば「より良い解答」すなわち「難関高校・大学で求められている賢さが伝わる小論文」になるかのヒントやアドバイスが全くと言ってよいほど書かれていません。
その内容面についてが④・⑤・⑥ですね。
⑦・⑧については問題に対する理解度に直結するため、⑦・⑧のような対応であれば、書いた内容を忘れ、理解が浅くなり、いつまでたっても小論文の実力が伸びないことになります(そもそも読書量が多く、文章作成に慣れている受験生は別ですが、特別です)。
現在、小論文の伸び悩みを抱えている受験生・保護者は上記の点をチェックしてみてください。ただし、自分で小論文をチェックすることが難しく、他にセカンドオピニオンを求めることも難しいため、他の塾・予備校の無料相談を利用することが一番良いかもしれません。その際にも、アドバイスやコメントが抽象的であればあるほど小論文のことを分かっていない講師である可能性が高く、具体的かつ分かりやすければ良い講師である可能性が高いでしょう。
これらの判断要素はわりと小論文対策授業の核となる部分で、授業料をいただく大義名分を無料で記載していますが、御崎エデュケーションでは具体的な小論文対策自体が他塾・予備校との差であるため、正直に記載いたしました。