大学入試における、英語の基本的な勉強の段階

※あくまで基本的なもので目安です
※リスニングについては省略していますが、各段階に応じた対策がそれぞれ必要です
※基本的には進学校・特進クラスの生徒(高1・2生)が対象です


1英単語帳1周目(入門編・基本編)
 英文法問題集1冊(学校配布の簡単なもの・薄いもの)
2英単語帳2周目(1と同一の物)
 英文法問題集1周目(大学受験用の標準レベル)
 英語長文問題集1~2冊(入門編・基本編)
3英単語帳3周目(1と同一の物)
 英文法問題集2週目(2と同一の物)
 英語長文問題集1~2冊(入試標準レベル)
4英単語帳4週目(1と同一の物)、または英単語帳1周目(難関大用)
 英語長文問題集1~2冊(志望大学のレベルに応じたもの)
5英単語帳(志望大学に応じたもの)
 大学入試の過去問を出来る限り多く(滑り止めからチャレンジ校まで)

この勉強方法は、勉強方法としては王道であり、基本的なやりかとしてとにかく繰り返して定着させるという方法であり、世間一般で実施されているやり方である。
前回も記載しましたが、問題なのは、難関大を志望する、進学校・特進クラスの生徒はこの「とにかく繰り返す」という方法が苦手であるということです。というのも、これらの生徒は理解力が高いがゆえに「繰り返す」作業ができないたため、塾・予備校・家庭教師の工夫・腕の見せ所は、どのような方法で生徒に、基礎知識を暗記させるかどうかにあります。そもそも進学校・特進クラスの生徒である以上、勉強に対する意欲自体は薄いわけではないため、生徒本人に合ったやり方さえ見つかればぐんぐん伸びていきます。そもそも勉強自体に対す意欲・やる気が全くない生徒が存在することもありますが、受験勉強以前の問題であるため、今回の話では対象外とさせていただきます。

さて、大まかな方針としては、
・個別指導や家庭教師を利用して、講師に監督してもらう方法
・複数の単語帳や文法問題集を使用する方法
があります。

前者の方法は、一定の回数が必須の条件になります。この方法では金銭的負担がかかるというデメリットはありますが、定期テストという基礎的な内容であれば講師の実力はある程度不問となるため、とにかく対面・口頭でのやり取りにより記憶に残りやすく、講師が生徒のことを把握しやすいというメリットがあります。それでも難関大対策ができる講師であれば、基礎的な知識を扱う授業においても、難関大を想定した知識の有無や重要性の程度を細かく指導できます。よって、高いレベルを目指すのであれば、やはり該当する講師を探したほうが効果は高いでしょうが、さらに金銭的負担が大きくなるというジレンマを抱えることにもなります。
後者の方法は、テスト範囲が明確に指示される英単語については、なかなか実行しづらい方法ですが、一つの単語帳においても異なる勉強方法・アプローチがあるため、これらの方法・アプローチを指示できる講師があたりの講師といえるかもしれません。また、文法問題集については、例えばレベルの異なる問題集それぞれで、例えば「現在完了」を学習する場合、全ての問題集で出題される知識は最重要、半分ほどしか出ない知識は高得点のための知識、高レベルの問題集でしか出題されない知識は難関大合格のための知識で直近の定期テストでは不要、など勉強のメリハリが出やすいというメリットがあります。一方で、教材費や時間がかかるデメリットがありますが、微々たるものなので、意外と盲点な方法です。細かい注意点もありますが、難関大志望者が真摯に勉強していれば気付ける注意点であるため、自分で発見してみてください。



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