推薦入試(英語小論文)
11月から12月上旬にかけて、AO入試・学校推薦入試・指定校推薦入試・自己推薦入試など、名称は様々ですが、2024年以内に合格が決まる入試が種類・合格者・形態ともに年々増えています。
その試験科目や内容も様々で、特に英語の小論文・自由英作文を設けている大学も相当数に上ります。そして要求される英語力のレベルも英検3・4級レベルから東大レベルのものまで様々あります。
厳密に受験上、明確に区別して定義づけられているわけではありませんが、ここで御崎エデュケーションが考える「自由英作文」と「英語小論文」について述べたいと思います。
「自由英作文」とは、What is your dream?やWho is the person whom you respect the most?など、ほとんど何でもありで、英単語の綴りと英文法のミスさえなければ合格するような、形式面・内容面において自由な英作文といえるでしょう。一方、「英語小論文」とは、課題文が与えられていたり、問題において書くべき内容を指示されていたりと、受験生自身の主張を明示したうえで、理由付けや説明、具体例、反論・再反論などを用いて、自己の考え方を説明させる英作文といえるでしょう。
また、形式面一つとってみても、
・自由英作文に関する問題のみ
・課題文+自由英作文に関する問題
・課題文+日本語要約と自由英作文に関する問題
・課題文+英語要約と自由英作文に関する問題
と下にいくほど要求されるレベルが上がります。
御崎エデュケーションが考える大学受験に対応できる英語小論文・自由英作文のレベルの段階として(少なくとも過去問対策が可能なレベル)、
①基本単語・熟語、基本英文法(高校定期テストレベル)
②自由英作文の段落構成能力
③英文読解能力、一般常識
④英文を日本語で要約できる能力
⑤英文の主張をふまえた英語小論文の構築、一般常識
以上の段階を想定しています。
①に挙げていますが、もちろん全ての段階において、英単語・熟語・構文の勉強は必要です。そして、中学3年間の英文法を完全に身に着けていれば最低限の合格解答を作成することができますが、高校レベルの英文法をマスターすることによって、受験生自身が言いたいことをある程度自由に書けるようになります。
②~⑤までは、英語の小論文・自由英作文特有の対策ですが、意外に重要視されていないのが、「一般常識」です。
これは単なる知識・社会情勢のみならず、大学が関心を持っているテーマそのものの内容、そのテーマを扱った様々な主張とその理由付け・反対意見、そのテーマに関わるキーワードを理解し、ある程度使いこなせるレベルが要求されます。これだけでも相当な難関大の入試レベルですが、最難関クラス
であれば昨今の世界情勢までもある程度把握しておく必要があります。
先月から依頼があった、学校推薦入試の受験生のために、御崎エデュケーションが作成した英語小論文のテーマの例として
・AIと医療分野の関わりと未来
・マイクロプラスチックの問題と解決策
・海洋資源の有効利用
・脂肪税導入の可否
・昆虫食の可否
などです。
まだ後、約一か月あるため、最難関クラス・医学部を受験する受験生はある程度レベルの高い英作文・英語小論文を書けるようになったら、最新のテーマについて書いてみましょう。
そして必ず添削・解説してもらうことを忘れずに。