生のアドバイス
今週から東京に戻って2学期の通常授業の開始。
例年、夏期講習中は授業が忙しく、大学生になった教え子たちが暇になる夏休みに増えるご飯の誘いに付き合えるようになるのは9月に入ってから。
今週は
月曜:授業
火曜:生徒との夜ご飯(慶應失敗・浪人)
水曜:授業
木曜:生徒との夜ご飯(東大合格・浪人)
金曜:授業
土曜:授業
日曜:生徒との夜ご飯(京大合格・現役)
そこでもらった現在の受験生に対するアドバイス・金言です。
・「過去問はしっかりやること」
→「しっかり」とはただ解いて丸を付けるだけではなく、解説を読んだうえで「どこが正しくて、どこが誤っているかを明確にすること、理由付けができること」である。
→適切なタイミングで適切な量をこなすこと。時間をきちんと図ることは当然ですが、時間を厳守している受験生は意外と少ないらしく、時間オーバーになってもダラダラ解くことが多いようです。
→実力をしっかり図るため、客観的に判断できる人に、過去問について判断してもらうことが重要だそうです。ペース配分の目安にもなるようです。
※慶應不合格になった教え子は現役生のときに、慶應合格レベルの理解力は身につけさせましたが、現役生の時から時間内に解答を完成させてくることが少なく、浪人時においてこの悪癖が最後まで治らなかったようです。彼は浪人1学期の間は料金節約のため大手予備校で基礎をやり直すこということでしたが、浪人時の2学期に講師側から連絡を入れ、無理にでもこちらの授業に誘えばと若干後悔もあります。しかし、難関大受験生は本人で考えて決断しなければならないことからやむを得ないとも思われ、ご飯中なかなか複雑な気持ちでした。
※東大生は、高校受験時に主に国英数を担当し、日比谷に合格してくれましたが、中学生のころから過去問の大切さを繰り返し伝えていたため、東大合格の最後まで役に立ったと言ってくれて、教え甲斐が感じられる食事でした。
・「過去問を見てもらう先生のレベルを吟味すること」
→講師が難関大出身だからといって必ずしも教え方が上手とは限らないがの出身大学が難関大でないとやはり難関大の受験指導がうまくないとのことでした。特に東大生は別の塾で現在教えているらしいが、大手の塾でも微妙な力量の講師がかなりいるとのことでした。特に進学校に通っている生徒が講師の力量不足を見抜いて、東大の教え子に相談することも夏期講習中に多く見られたとのことでした。「下手な講師に指導を受けると時間と授業料が無駄になるため、初めは時間がかかったとしても良い講師に合うまで何度も体験や面談を繰り返したほうが結果的には受験に有利である」との結論でした。「急がば回れ」とはよく言ったものです。
他にもいろいろ本音で語ってくれましたが、さすがに分量が多くなったため、今日のところはこの辺で失礼いたします。