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「ハチドリのひとしずく」

有名なお話の様ですが私は一昨日新聞のコラム欄でこのお話を知りました
ネット検索で南米のアンデス地方に伝わるお話で明治学院大学国際学部教授の辻信一さんが翻訳し日本に紹介したものだと知りました
ここに物語を転載させて頂きました
----------------------------------------------------------------------------------「ハチドリのひとしずく」

森が燃えていました
森の生きものたちは、われ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名のハチドリだけは
いったりきたり 口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました

「私は、私にできることをしているだけ」

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森の火事は森に棲む動物達にとって生死を分ける大きな問題です
多くの動物達が火を消す事より逃げだしたのは当然の事と思います
ハチドリは体長6㎝・体重2g位のとても小さな鳥ですが、皆が逃げ惑う中、「自分のできることをしているだけ」と言ってのけたクリキンディがとても大きく見えました 凄いです
自分もそうありたいと思いました
※書き手の意図と読み手の理解とが一致するかどうかは、読み解く力によると思っています 私が書き手の意図を理解できているか自信ありません

ところで物語は途中です この後どうなったのでしょうか
・クリキンディは、火傷を負って死んでしまったのか
・クリキンディは、途中で諦めて皆と共に逃げたのか それとも・・・
色々な事が思い浮かびますが、私がこうなって欲しいと思うストーリーは
『クリキンディを見ていた動物の中に「自分は何ができるだろう」と考えるものが出てきて 鳥たちは空から見て安全な逃げ道を皆に教えたり、足の速い動物達は、遅い者達を背中に乗せて逃る等の助け合いの輪が広まり多くの動物たちが逃げ延びる事が出来ました云々』というようなもの

森の火事はあまりピンときませんが、これを地球温暖化等の環境問題と
置き換えてみても小さな自分に何ができるか戸惑いを感じてしまいます
しかし 些細なことですがエアコンの温度設定を控えめにして服を一枚
着たり脱いだりしている人がいます
本当は誰にでもできる事があるのかもしれません
さらに言えば そんなに大きくない問題に対しても
できるのにやっていない事があるような気もします
クリキンディに「それできるでしょう」と言われそうです
こんな事を考えさせてくれた物語でした。

いつもより長文になりましたが読んで頂きありがとうございました

風に揺さぶられても 魅せる事を忘れない水仙 (ひたち海浜公園にて)


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