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子どもの季節と夏の匂いがする話

突然ですが、夏の匂いを感じたことありますか?

私はあります。
もはや匂いで季節を判別しています。

早朝でも、夜でも、昼でも、夕方でも夏の匂いはします。
どういうのと聞かれると難しいものですが、時間ごとに違う匂いです。

例えば朝なら
すっきりした草の匂いがします。
例えば夜なら
湿った地面の匂いです。
昼は陽光の匂いと熱いアスファルトの匂いが
夕方は草の冷えていく匂いがしています。

感覚で感じているので言葉にすると難しいです。

基本的には青草の匂いが強くなる気がします。
それから水の匂いも。

最近はなかなか感じませんがふとした時に気づきます。
「もう夏だ」なんて言ってみます。

子供の頃は時間ごとに季節ごとに匂いは変わって一日はとても長かった。
24時間は無限で学校の間だって後だって一日でなんでもできた。

いつから目まぐるしくなったのだろうと思います。
気づけば一日は終わって日付が変わりかけている。
朝出発したというのに外はもう真っ暗。
大人の時間とはどこに消えるのでしょう。
季節をうかがう時間が、外で空気を感じる時間がないのはなぜでしょうか。
とっても不思議です。

知らないことがたくさんあればもっとゆっくり時間が流れるだろうか。
それとも世界が縮まれば、もっとたくさんのことができるだろうか。

そういえば、大人の生活は誰かに合わせて誰かと会って。
誰かのために使っているから、配ってしまっているから時間がないのかもしれません。

そこまで考えて、
自分の時間って大事だなあとやっと思いました。
時間がないのは私が私であるための時間がないのだろうなあと。

それを上手くやれるのが大人かもしれません。

けれど、
子どものままで大人になりたいなあと、こんな時とっても思うのです。

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