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在学中合格した東大ロー生が提案する「司法試験合格への爆速周回メソッド」

割引あり

司法試験の勉強は、体力と精神力の勝負です。どうしても膨大な量をこなすことは避けられません。
そんな中、量をこなす際のしんどさを極力減らし、効率的に取り組むための方法があればどうでしょうか。それが、私が提案する『爆速周回メソッド』です。

この記事では、私の学習経験を基に考案した、効率的な勉強法について共有します。量と質をバランスよく保ちながら、司法試験を乗り越えるための具体的な手法を紹介します。
ロースクール入試にも十分過ぎるほど通用すると思いますので、ロー受験生の方もぜひお読みください。

筆者の成績

偉そうに言っているが結局お前はどのくらいで受かったのか。と言うのが気になると思います。
司法試験の成績は、刑訴以外全てA、刑訴はBで論文200番台→総合300番台です。
民事系が200点オーバーで二桁順位だったことを一生擦ってます。
短答をサボったツケが回ってきてしまったのですが、論文については凡人である私の最高到達点だと思ってますw

学習歴は学部1年からなので在学中受験までで約5年、本記事のメソッドを実践し始めたのは学部3年の4月からなので1年半ほどで東大ローに合格し、合計3年ほどで司法試験に受かったことになります。
勉強はダラダラと長期間続けてしまいましたが、土日のどちらかはほぼ必ず休み、日付を跨いで勉強するようなこともなく、バイトもしつつだいぶ勉強時間は少なく健康的に受かれたと自負しています。

メンタル面:毎日の積み重ねと集中学習のバランス

司法試験の合格者には、短期間で集中して力を発揮するタイプと、日々少しずつ積み重ねて合格にたどり着くタイプがいます。私は比較的前者のタイプで、試験の直前に毎回追い込みをかけていましたwこの方法には一定の体力が必要です。もし体力に自信がない場合には、毎日コツコツと積み重ねるスタイルを採用するべきです。
たいていコツコツスタイルが礼賛されていますが、自分はどちらに適正があるか、いったん分析してみるのもよいかもしれません。

精神面の強さも司法試験に欠かせない要素です。長期戦ですから、勉強が進まない日々や、周囲と比べてしまうことからのストレスでメンタルが削られることがあります。メンタルを保つために運動や趣味の時間を取り入れることも重要かなと思います。メンタルが崩れてしまえば勉強どころではなくなるので、無理なく続けられる方法を見つけることが大切です。

長時間座りっぱなしでいることの弊害は想像よりも多く、ヘルニアで最後まで受験できなかった・試験会場に行けなかったと言う話も複数件聞いています。

今の司法試験はそんなに追い込まなくても適切な勉強を積み重ねれば合格できるはずです。

爆速周回メソッド:効率的にPDCAサイクルを回す

さて、肝心の爆速周回メソッドについてです。
学習の初期段階で何もわからなくてもとにかく問題集に取り組みましょう。
司法試験に合格するためには、論証を吐き出すだけでなく、論点を抽出し、論証し、あてはめを行う総合力が必要です。
初学者の方は特に「論証集を覚えてから問題集に着手する」という発想に陥りがちです。しかし、論証集は答案に書くべき内容のごく一部であり、これだけ覚えても実際にどう使うのかまでは学べず、試験には受かりません。また、ただ読むだけの勉強となりやすく記憶が定着しづらいという問題もあります。
問題集の模範答案中にも論証集に掲載されているような論証は記載されており、答案作成の一連の流れを有機的に学習することが可能です。また「解く」という、より能動的な行為となることから、論証集の内容を頭に詰め込むよりも記憶が定着しやすいです。
そのため、論証集の学習は、問題集での学習を補完するものであり、最終的な確認作業として位置付けるべきです。

このように、司法試験の勉強では問題演習を通じてPDCA(計画・実行・評価・改善)的なサイクルを効率的に回すことが重要です。しかし、答案作成には時間がかかり、フィードバックも得にくいため、PDCAを回すのは非常に難しいと感じることがあります。さらに、最初は当然全然解けないのでストレスも大きいです。

ここで有効なのが私の提案する問題集の「爆速周回メソッド」です。

このメソッドでは、はじめから問題集を解ける必要も、「いつまでに解けるようになっていなければならない」というプレッシャーもありません。取り組むうちに自然と問題が解けるようになるため、精神的負担はかなり少なく、問題演習に臨む際の心理的ハードルを極力下げることができます。

具体的には以下のポイントに従って進めていきます。

ポイント1. まず問題集を5周

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