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ChatGPTの容量制限から学んだ、脳のパンク対策と新しい働き方
リハビリ記録を入力していると、やっぱり忘れている。
学生時代に習った基礎運動学、解剖学、生理学の中で、うろ覚えのものが多々ある。それを調べるために、医学書、解剖書、運動学の書物やネットなど、いろんな種類のものを使い調べていたのが今までの人生。
医学書はボリュームがある。
私はサラリーマン理学療法士という仕事をやめた人間で、いつでも戻れると思ってしまったら覚悟が足りないと思っている。
もっと自分の実力を付けるために、ある分野に集中する時は、他の分野に固執しないように、全て捨てるようにしている。
数年前は何十万もかけて集めた医学書を全て捨てた。
要するに私の脳の容量が決まっていて、キャパを超えると頭が真っ白になり、動けなくなり、冷や汗が出て、最終的にはパニックを起こす。
自分の能力を知る
43歳なので自分の能力は分かっている。私の脳内には余裕がない笑。余裕があるのはIQの高い人たちだろう。
IQが高く、記憶容量が多い人たちは、いろんな指示を受けても、全部脳に定着させ、瞬時記憶、中長期記、鮮明なエピソード記憶も得ているので、キャパオーバーせずに、忘れずに業務をこなせる。私の場合は脳のメモリとCPU処理能力が遅い。優秀な人たちは1テラバイトで最高のプロセッサーで動いている感じだが、私は30ギガバイトしかない状態で、プロセッサーは90年代ものみたいだとイメージしていただければ幸いである。
AIと人間の共通点
最新の情報をどんどん入れながら生きていくとデータ量が増えていくのが現代だ。情報に追いついてアップデートしようとすると、脳がパンクする。最近AIを使っていると感じるが、AIもフリーズする。トークンが決まっていて、3万2000トークンを超えると止まる。その状態では、いくら新しいプロンプトを入れても動かないし、情報を消そうと思っても消えない。容量オーバーして動けなくなったChatGPTを見ていると、自分を見ているような感じがする。
容量オーバーすると、今までやり取りした情報を消そうと思っても消せないし、動かない。どうするかというと、リフレッシュして、1からやり直すと動き出す。ChatGPTがずっと覚えてくれていたらありがたいのに、フリーズしてキャパオーバーしてしまう。
解決策:外部保存とテーマ分け
じゃあどういう対策をしたらいいか確認すると、ずっとChatGPTにあれこれ指示すると止まっちゃう。止まらないようにするにはどうしたらいいかと言うと、学んだことをPDFかテキストで外に出力して保存しておくことだ。
今日はリハビリのテーマで話そうねと言ったら、リハビリのテーマでたくさんやり取りした3万トークン分の情報をPDFでまとめたものをChatGPTに入れて、そのテーマだけで行くと、すいすい会話ができる。これは自分にも言えることで、リハビリの先生をやりながら違うビジネスをしようと考えた時に、リハビリの先生を平行させながらもう1つの分野を覚えようとしてパンクしていた自分と全く同じだ。
新しい働き方への気づき
ChatGPTがやっていることは、人類が経験している情報をどう処理し、対応していくかをやっているんだなと感じた。そして、今まで勝てなかった頭がいい人達に対して、どういう対策をすればいいか分かった。自分はメモリが足りない。ChatGPTは今後、メモリが増幅し、何万トークン、何十万トークンと覚えることができる世界が待っていると思うが、私の脳みそは43歳なので、これ以上メモリが上がる可能性は少ない。
実践的な活用方法
いかに脳がパンクしてキャパオーバーして動けなくなってしまうか。パソコンが動かなくなった時と同じで、めちゃくちゃ時間ロスしてイライラする。そのイライラを人生でしない方法を理解することが大事だ。ChatGPTは3万2000トークンでパンクする。対策としては、ジャンル分けする。例えば家庭のことで3万トークン、仕事のことで3万トークン、遊びのことで3万トークンという情報をChatGPTでまとめて、PDFとかテキストで外部に保存しておく。
マルチタスクの課題と対策
私も全く同じことをすればいい。私はリハビリの先生をやったり、親父の仕事を手伝ったり、電動工具を販売したり、コーヒーの事やったり、コーチングやったり、AIやったり、通信販売やったり、街づくりの事やったり、行政書士の補助者の仕事を覚えたり、障害者の支援やったり、大人の訪問リハビリをやったりしている。いろいろやってたり、子育てをして主夫やってたりすると、それを全部常に脳みそに入れて忘れないようにして、常にオールマイティに対応しようとするとCPUがパンクして、何か新しい難しい案件が来ると脳がフリーズしてたんですよね。
総合病院での経験から学んだこと
まさにそれが、総合病院時代でもどんどん新しい情報が入って、総合病院は総合ですから、運動器、呼吸器、整形、慢性病、呼吸器など、いろんな分野があって覚えることだらけなんですけど、頭がいい同僚はCPUとメモリが大きいので、どんどん処理できるんですけど、私はメモリが少なくてCPUもロースペックだったので、フリーズして、上司に何でお前できないんだって言われても、パソコンがフリーズしてたっていうことなんですね。
AIという新しい可能性
でも、これからは、AIという外に脳みそを作ることができるツールができたと思っています。要するにどういうことかというと、私の人生の中で経験したこと、大切だなと思ったことを、ひたすら喋ります。それが、例えばリハビリの事だったら、リハビリの情報が蓄積されます。そのリハビリの情報を全て頭の中で留めておこうとするとパンクします。しかし、それを文字化して、大事な情報をテキスト化してPDF化して、ChatGPTの中にいれたり、外にストックすることで、「今日はリハビリの事やるぞ」と思ったら、私の脳じゃなくって私のChatGPTに、3万トークンの理学療法士の先生の情報を入れます。
未来の働き方のビジョン
その状態でリハビリを開始して、「ここの部分は忘れたな、どうだったかな?」っていう事を、声に出したり、インカムつけて情報を入力したりして、速急に確認できる様にします。喋った後、戻ってくるまでの時間はまだ少し必要なんですけど、今後このボイス機能といって、会話してるようにAIと喋って答えてくれるのも、提供したデータの投稿の中から、情報を理解して喋り続けてくれる状態に、きっとAIもなっていくんじゃないかなと思います。
実践的なAI活用法
今は、よしこれをやるぞと思ったら、その情報をPDFやテキストに集めた3万トークンぐらいの情報をAIに入れて、会話をしていき、分析をしていく。「どういうリハビリをやっていきたいか」とか、そういう事を喋っていくと、過去にしたことも活かしながら、ChatGPTは現代の情報と繋がってるので、比較的最新の情報を引っ張って、今までの私の経験の知識を踏まえて、「今やってる事はこういう歩行訓練ですよね」っていう形で組み立てて、記録にも出力できるという事ができて、脳がパンクしない。
新しい時代の働き方
忘れてしまった!あれなんだったんだろう?と思って毎回医学書を開くこともないし、どこにまとまっているかわからないノートを開くこともない。とにかく綺麗にAIがまとめてくれたPDFのテキストを、「よし今日はリハビリの先生なので情報をAIに入れよう」すると、リハビリの先生になって日中動く事ができる。
「じゃあ今日は、ガレージヨシムラのビジネス情報を入れてインストールして、いろいろやっていこう」と思うと、そのように動いていくというような形で、20年前にあったマトリックスという映画があったんですけど、そのマトリックスは脳の中に情報を入れるんですけど、設備の中にはインストール用カセットがあって、「今日は武道家だってて、武道家をインストールしよう。じゃあ今度は柔道の情報だって脳に入れる」みたいな、そういうような、外側にある情報を自分のChatGPTに入れる事によって、自分の脳みそは限界があるけど、もう一つの脳みそというChatGPTには今のところ可能性しかない。
もう一つの自分の脳みその分身がそばにあると思ったらイメージしやすいかも。そこに情報が入って、自分がそれに成り切って、行動しビジネスっていうのを、今後は即時情報を耳で聞きながらやっていく時代ができるんじゃないのかなって、思っています。
将来的ににはきっと何か、感覚というか考えた情報がダイレクトにAIに伝わるような何かが生まれたら、いよいよ本当にどんな人格、どんな職業にもなれる時代が来るんじゃないかなと考えています。
面白い時代が来ましたね。
おわりに
このように、AIと人間の特性を理解し、それぞれの長所を活かしながら協働していくことで、私たちの働き方や学び方は大きく変わっていくでしょう。それは決して人間の能力の否定ではなく、むしろ、人間らしい創造性とAIの処理能力を組み合わせた、新しい可能性の開拓なのです。