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表現の自由ジャーナル 創刊の辞

 表現の自由をめぐる状況は日々混迷を増している。商業的利己心が言論を左右し、偽情報の氾濫が真実を覆い隠し、表現がときに暴力と化して自由の名のもとに人を傷つけることさえある。しかし表現の混沌に直面するからこそ、わたしたちは慎重に、かつ大胆に、表現の自由の価値を守り抜かねばならない。元来、「表現の自由界隈」はそのために発足したはずだった。
 本誌は表現の自由の価値を世に問うための開かれた場として立ち上がった。志を同じくする書き手と読み手がここに集まり、ともに希望と批評を寄せ合い、表現の自由の灯火を絶やさぬよう守り続ることを願っている。


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