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13/48.サンタクロース

子供の頃、サンタクロースは間違いなく憧れの存在だった

今年こそはその姿を見てやる!と意気込んでいても気がつくと朝を迎え、枕元にはプレゼントが届けられていた
あんなに頑張って起きていようとしたのに、魔法にかけられたかのように眠りの中にいる…
あれもサンタさんの持つ不思議な力だったのかもしれない

プレゼントのリクエストだけでなく
なんとなく普段親には後ろめたくて言えないようなこともサンタさんにだけは伝えたくて、クリスマスとは関係なく手紙を書こうとした記憶がうっすら残っている

今振り返ると、別に誰に言う必要もないのにどうしてそんな衝動にかられたんだろうと思うけど…あの時の私は子供ながらにも一種の懺悔的な告白を誰かにしたかったのかもしれない

結局、手紙を出したのか否かは覚えていないけど、サンタさんという存在が幼い私にとっての一種の神様的な存在だったのだと思う

クリスマスをまたいで家族で旅行に出かけた年
1番最後に部屋を出て、1番最初に部屋に入ったはずなのに部屋にはちゃんとプレゼントが置かれていたあの日

サンタさんへの憧れを確信したあの日

サンタさんへの特別な感情は今でもうっすら心に残っている


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