年末年始も働くおしごと
今日は仕事はじめだった。
とはいえ、もう明けて6日も経つので「あけましておめでとうございます」を言うのもちょっと照れくさくて(だって、まだ正月気分でいるみたい)、「今年もよろしくお願いします」だけ、大きな声で伝える。
何度か転職したけれど、今の仕事は年末年始をしっかり休む。
そういう会社を選んだのだから、満足はしているが、年末年始に働く雰囲気を思い出すこともある。
ホテルのスタッフとして働いていたときは、年末年始は稼ぎ時。ロビーには12月に入るとクリスマスツリーが飾られ、冬休みイベントを開催。
2週間ほど続くパーティー感は、家族連れが増える宿泊客の笑顔も相まって、連勤で披露する脳を麻薬のように痺れさせる。
大晦日には着物を着て、カウントダウンイベントに参加する宿泊客を集めて誘導する。
「3・2・1!」
あけまして!おめでとう!ございまーす!
暖房をきかせたホテルの仮眠室で横になりながら、同期と話す。
「明日、餅つき担当?」
「ううん。日の出担当」
くたくたに疲れるけれど、面白い仕事だった。
今は事務仕事。お客様の中には年末年始も休みなく働く方もいて、元日に届いたメールを遅ればせながら開く。
私もちょっとだけ、元日仕事の疲労と特別感、知ってますよ、と心の中だけで返信する。