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私の自慢の妹
岡山県倉敷市でこども専門のお菓子教室をやっています。
毎月通えるこどもだけの
120分ワクワクレッスンが人気です♡
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楽しくお菓子作りをしています
今朝、おやつのおはぎを
Instagramのストーリーに
「あさかし(朝菓子)~🎶」
ってあげたところ
「お母さんのおはぎですか~?」
ってフォロワーさんからDM来て
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そうだ!
noteに我が家のおはぎ事情を書いたんだった!
と思い出したわけです。
←読んでない人前の投稿見てね。
「今度は妹のこと書きます」
って言ったのも
ついでに思い出した(笑)
🤣🤣🤣🤣🤣🤣
私って「やるやる詐欺」なんですよ!
Instagramでお友達のお料理見ては
「これつくるね!」って言って
つくらない
ウォーキングもお風呂上がりの柔軟体操も
だいたい三日坊主
手帳も家計簿も2週間続けばいい方で…
とにかくやるって言ってやらない
「やるやる詐欺」!
←自慢じゃないけどね(笑)
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その後ちょくちょく作ってます
前回の記事見たら
3ヶ月前ってなってる!
また、やっちまったな(笑)
ということで
今日は「やっちゃん」のことを書きたいと思います。
やっちゃんは中学1年生の時に発病し
26年間闘病生活を送って亡くなった
私のかわいいかわいい妹です。
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うしろのサルみたいなのが私🤣
妹の発病は私が高校1年生の時のことでした。
まさか今朝まで元気だった自分の妹が
病気だったなんて…
「でも、治るんでしょ?」
「手術したら治るよね?」
って何度言っても「うん」って言わない母親の顔を見た時
ことの重大さがわかりました。
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病名は
今もその病気で苦しんでる方が
いらっしゃると思うので書きませんが
頭の中に悪性のものが出来ていて
それがとっても大きくなっていて
大切な場所にあるから手術出来ない
そんな病気だと説明を受けました。
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妹はそれから過酷な闘病生活が始まったのですが
それは私にとっても 辛いJK時代のスタート
慣れない家事に悪戦苦闘する日々の始まりでもありました。
私はそれまで当然のように
なに不自由ない暮らしを送っていました。
お母さんのおいしいごはんに
アイロンがかかった制服
ゴミのない台所に
片付いたリビング
あったかい部屋…
でも
母親を失った家は
あっという間に荒んでいきました。
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あっという間に散らかるリビング
私も今なら母の気持ちが分かります。
娘が病気だと分かり
大きな病院に移るまで もたないかもしれない
なんて言われたら…
片時も離れたくない!
そう思って当然ですよね。
母はその日から妹の病院に泊まり込み
退院までの半年間
一度も帰ってきませんでした。
私は
学校から帰ってきたら
まず犬の散歩
洗濯物を取り込んで畳んで
夜ごはんの準備
片付けてお風呂に入ったら
宿題。
普通科だったから勉強もまあまあ大変で…
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でも何より辛かったのは
思春期に父親と2人きりの生活になったことでした。
╲これホンマにキツかった!╱
「おとーさんのパンツと一緒に洗わないで!」
って言う年頃の娘が
父親との2人生活を余儀なくされたわけで…涙
それに
あの世代の親父ってなんにもしないのよ!
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食べるだけ食べて洗い物もしない
新聞読んだらバラバラにして放ったらかし
洗濯物も洗濯機に入れるだけじゃダメなの知ってる?
私が毎日こんなに頑張っているのに
なぜ家は散らかるのか?
どうしてあなただけ前の暮らしと
なにも変わらないのだ!
私のイライラはあっという間にMAXに達してしまいました。
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部屋に閉じこもって新聞紙をビリビリに破って
ストレス発散する毎日でした。
妹の病気はお医者さんが見てくれる
お母さんも泊まり込みでサポートしてくれてる
でも私は?
私だって妹が病気になっただけでも辛い。
加えて家事と通学・勉強でヘトヘトなのに
一体私の心のサポートは誰がしてくれるのだ!
精神的におかしくなりかけてた私は
お恥ずかしながら
妹を恨む気持ちさえ持ち始めていたように思います。
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でも、ある日妹から言われた言葉。
その言葉を私は一生忘れることはないと思います。
「お母さんを独り占めしてごめんね。
私、料理とか片付けとか苦手だし、
私がお姉ちゃんの立場だったら困ってたわ。」
「でもね、お姉ちゃんは痛みに弱いから
この治療は耐えれんかったと思うよ。
病気が私で良かった。」
って。
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そう言ったんですよね。
まるで係を決めるみたいに言ったんです。
病気係と家事係なら
誰だって家事の方がいいに決まってる。
でも、妹は自分が病気で良かったって
そう言ったんです。
私はなんにも言えなかったです。
辛い治療しながらそんなこと言えるって
すごいですよね。
我が妹ながらあっぱれです。
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その時思ったんですよね。
妹が病気係を引き受けなかったら
きっと私が病気になってたんだろうなって。
病気の人って
気前よくそれを引き受けた優しい人なんだろうなぁって。
妹はほんとに愚痴を言ったことがないんです。
お医者さんにも看護師さんにも家族にも
「ありがとう」っていつも感謝しか言わなくて。
私が病気だったらどうだったかな?
「なんで私がこんな辛い治療しなきゃいけないの?」
「なんで髪の毛剃らなきゃいけないの?」
って先生にも看護師さんにも当たり散らして
「なんで健康に産んでくれなかったの」
って親を恨んで
「なんであんただけ普通に生活出来てるの?」
って妹を妬んだかもしれないなぁ。
「なんで、なんで、なんで!」って
暴れてたと思います。
私なら間違いなくやってたね(笑)
だからその時
せめて家のことくらいちゃんとやろう!
それが係なら文句言わずにやるしかないと思いました。
それまで料理も嫌々やってたけど、
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楽しんで作ろう
おいしく作ろう
献立として成り立つごはんにしよう
綺麗に盛り付けよう…
そんなふうに思うようになって
添野菜をつけてみたり
汁物も作ってみたり
副菜でバランスのとれた献立にしたり
色々やってるうちに
料理が好きになっていました。
今のようにSNSがある時代なら
もっと楽しかったかもな。
クック○ッドとかで検索すれば
レシピもすぐに見つかるし
「JKがつくるおうちごはん」なんて
投稿したらみんなが励ましてくれるし
褒めてもらえるもんね(笑)
それがない時代によくやった!
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自分の高校時代を振り返ると
「大変だったねぇ、頑張ったねぇ」と思ったり
「甘えてたな、もっとできたでしょ」と思ったり…
複雑な気持ちなんだけど
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でも、今料理が趣味だったり
それがきっかけでお菓子作りを仕事にしてたりすることを考えると
私の原点ってそこなのかな?
って思ったりするんですよね。
妹が導いてくれたのかな?って。
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妹はその後何回も入院を繰り返し
最後は寝たきりになってしまったけど
それでも周りの人に
「ありがとう」ばかり言ってました。
優しい人は強い人ってよく聞きますけど
やっちゃんはそのお手本のような人でした。
私の1番尊敬する人です。
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お菓子教室にやっちゃんの写真を飾っています。
「これ誰?」ってこどもたちがよく聞いてくれるんです。
「ちょこさんの妹だよ!」
「今どこにおるん?」
「天国よ」
って。
黙っちゃう子もいれば
すっごく色々聞いてくれる子もいます。
どっちも優しいなぁって思います。
レッスンの時に喧嘩する兄弟・姉妹には
「喧嘩できる兄弟がいて羨ましいわ。
ちょこさんの妹はもういないから。」
「ま、喧嘩もいいけど、せっかく兄弟いるなら仲良くした方がいいんじゃない?」
と言うと
神妙な顔つきになるこどもたち。
妹を亡くした私に対する
こどもたちの優しい気持ちですね。
レッスンしながら
やっちゃんに見守られているなぁって
いつも感じています。
明日はピザを焼こうかなぁ。
やっちゃんは私の作るピザが
大好きだったからね♡