「私の幸せな結婚」の一大ムーブメント
アラフォーバツイチのさくらです。
私の幸せな結婚という少女漫画が大バズりしました。
Snow Manの目黒蓮さんと今田美桜さん主演で映画化もされたんで知ってる方も多いかも。
その後、似たようなストーリーの少女漫画が量産され、めちゃコミでは「オークの樹の下」という作品が一位になってましたが、
内容は全部一緒です。
名家の令嬢や姫なのに、欠点(超能力の才がない、顔にアザがある、吃逆等)や生い立ちの不利(母親が本妻ではない等)により、実の父からも疎まれ、家庭内で下働きのメイド同然の扱いで虐待され、
美しい姉妹と比較され、イジメられる。
その状況にめげず、ひた向きに堪え忍び、
心が清らかで無欲な女性に成長する。
ある日、冷酷と噂され、これまで多くの縁談を断りまくっている有力者(イケメン)の元に政略結婚に出される。
「令嬢(姫)なのにこんなに心が綺麗なんて。これまで婚約者として送り込まれた高飛車な女たちとは違う!」
令嬢(姫)なのに料理ができるとか庶民的なポイントが高く評価され、
めちゃくちゃ溺愛される。
姉妹が羨ましがり「私の方が美しいからその方に相応しい。婚約者を取り替えて!」と名乗り出るが、
「俺が愛してるのは主人公だ!」
と一蹴され悔しがる。
「私なんて…」と卑屈だったり、贈り物を辞退したりする、いじらしく薄幸な主人公はますます有力者から溺愛されまくり、冷徹な実家からも守ってもらえる。
有力者の愛と財力で磨かれた主人公は実は絶世の美女で社交界でも注目の的になるが、本人は自分の美しさに気がつかない。
的な。
女はこういう話しが好きやな~。何万年も同じ内容を反芻するんやろうな。
女のエゴと欲望がモリモリである。
これすごいパラドックスだと思っていて、
心の清らかさの一点突破でイケメン有力者から溺愛されたい。
→自分は心の清らかさ以外に何も与えられなくても、男から全てを与えられたい。
ってめっっっっっっっっっっちゃエゴイストじゃないですか?
その時点で絶対に心が清らかじゃないっていうね。
主人公を溺愛する有力者って揃いも揃って
地位と名声があって金持ちで
イケメン、高身長で
最強戦士で
人間性も素晴らしく部下の信頼も厚く
寡黙でぶっきらぼうだが、主人公だけに甘々
女ってとにかく努力したくないけど、全部手に入れたい。幸せや自分の価値を外から与えられるのが大好き。
そう。とっても強欲なのだ。
エンタメ、余暇として楽しむ作品だから、別に良いんですけど、、、
こんなものスマホで夜遅くまで読んでキュンキュンし、翌日、マッチングアプリの男と初対面で会って、
そりゃ内心キレ散らかして、アプリ男と解散後、音速でアプリもLINEもブロックし、婚活垢で愚痴を垂れ流さんなやっとれん。
セーラームーンやプリキュアみたいな作品が女子界隈で流行るのって珍しい現象なんかな。
最近のディズニーアニメは王子さまは登場すらせず、主人公が自力で頑張るサクセスストーリーが主流になってるけど、
日本にはまだそういうムーブメントはない気がする。
男界隈でも「転生したらスライムだった件」的な、努力なしでチート能力手に入れて…みたいな転生モノ流行って久しいから一緒かもね。