この夏に観た映画たち

「#夏の定番曲」②を執筆するためなん度も繰り返し聴いていたトランザム『パーハップス・メイビー』(1978)は、もう季節外れの曲になってしまいました。

 さらに「#夏に観たい映画」を執筆するため大林宣彦監督『HOUSE ハウス』(1977)を再視聴してから、早一ヶ月とちょっと⋯⋯。その後もほぼ週一で『ゴジラ対メカゴジラ』(1974)、『火星から来たデビルガール』(1954)、『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』(2005)などとあまり脈絡のないラインナップを経て、一昨日は私のガラではないのですがれいのオタキング氏が高評価でしたので、『プラダを着た悪魔』(2006)を、ヒロインのアンディと恋人のネイトとがなんだか喧嘩になってしまいそうなシーンまで観ました(それまでの流れからアンディは“階級上昇”しそう感じなのですが、彼女が仕事から帰ってくるとネイトがムスッとした表情で待ち構えているのです。本当に喧嘩になってしまうのだとしたら、少々キツそうなシーンでしたね⋯⋯。でも視聴をやめてしまったのは単に時間がなかったからで、時間が空いたら続きを観るか、あるいはオープニングから再視聴するか⋯⋯)。『火星から来たデビルガール』にはエイドリアン・コリという俳優さんがでていて、そのひとがでていた『マッドハウス』(1974)などについても再視聴して何か書きたいのですが、『第34回フランス書院文庫官能大賞』がまたまた迫ってきていますし、本当にやりたいことが、取っ散らかってしまっています。

 とはいえ英語の翻訳練習などもまだまだ細々とですが続けていまして、『火星から来たデビルガール』には日本語版『ウィキペディア』の項目が立っていないようでしたので(上記エイドリアン・コリの項目中の「主な出演作品」の当該箇所には、「存在しないページ」への赤リンクさえありませんでした)、英語版のそれで不明点などの答え合わせをしました。そしてそこにはなぜ田舎の旅館が惑星間戦争の主戦場になっているのか? またなぜロンドンを目指していた女性指揮官(“a female commander from Mars”と英語版『ウィキペディア』には書かれているのですが、彼女は火星軍全軍の指揮官ではなく、ただ単にその“空飛ぶ円盤”の指揮官なのでしょうか? 不定冠詞か定冠詞かなどでも、そういったニュアンスが違ってきたりするのでしょうか? アッ、「彼女はエイリアン先遣部隊の一員で、その部隊は“両性間の壊滅的戦争”の結果としての彼女の星での男性人口の減少を補うため、地球人男性を求めている」、といった趣旨のことが書かれているようですので──こんな簡単な英語でさえ誤魔化し込みの意訳です。でもそれは彼女の指揮権に関する先の不明点に明瞭に答えようとした結果でもあります! なんてね──、やはり彼女はこの“空飛ぶ円盤”の指揮官でしかないのでしょうね⋯⋯。とすると部下はロボット一体のみ⋯⋯。案外下っ端?)の“空飛ぶ円盤”がそんな田舎に着陸することになったのか? などといったこともちゃんと書かれていたのですが、できれば私も映画の表象のみから、そういった情報を読み取れるようになってみたいものです。

 ところでパトリシア・ラファン演じるデビルガールはガールというよりむしろ、⋯⋯といった、女性に関し詮索しては失礼に当たるようなコメントも「レトロムービーコレクション第7弾」の DVD ソフトとして発売(2007/9/28)されたらしい同作に関するレビューなどで散見されるのですが、おばさん好きの私としては、逆にその点こそ美味しい点です。ラファンは歴史大作『クォ・ヴァディス』(1951)にも出演し、悪名高い皇帝ネロの后ポッペアを演じているようなのですが、これもまた英語版『ウィキペディア』によれば(日本語版『ウィキペディア』の同作の項目から跳べるのは英語版ですので⋯⋯)、『火星から来たデビルガール』出演当時は 35 歳、おばさん好きとしてはまだまだといったところでした。それでもやはり、いいんですよね。Edge でいろいろ検索していますと自然に Copilot さんとの会話が始まってしまうことがあるのですが、Copilot さんに「僕なら素直に火星についていってしまうのにな❤」と送信しましたところ、「それは面白い考え方ですね!」と、賛成していただけました。

 そういえばおばさん好きとしましては、『ナルニア国物語』の“白い魔女”も最高でしたね。特にペペンシー家の二男エドマンドと最初に出会ったシーンから、物語が進むにつれ次第に真の魔女の正体を魅せていく感じ、⋯⋯そしてラスト、同家長男ピーターとの二刀流での対決シーン──。彼女は続編にも登場し続けるということですので、それら続編の視聴が、いまから楽しみです、⋯⋯と、結局最後はおばさん話になってしまいました。

 おばさん話なら『プラダを着た悪魔』のミランダ・プリーストリーでしょう? って⋯⋯。それは確かにその通りなのですが、その手のツッコミなら『HOUSE』の江馬涼子こそ無視できないキャラクターなのでは⋯⋯。しかしそれはまたべつのお話──。「#夏の定番曲」②も「#夏に観たい映画」もまだまだ投稿するつもりなのです。

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