還暦を機に家を建てる! 〜①家の売却(不動産編)〜
さあ、移住(引越し)するとなったら、今住んでいる家をどうするか?
まずは経済的観点から。
自分の家を持つ度に、我が家にはいつももれなくついてくる住宅ローン。夫婦共働きの収入での返済がまだまだあります。定年後の仕事も模索中の今の私たちには、2拠点の所有と管理はちょっと荷が重すぎます。
そこで、今の住まいは売却して、その資金をもとに移住先の住まいを考えることにしました。
売却するとなれば、パートナーとなってくれる不動産会社が重要!どこにお願いしようか?
[不動産会社を探す・決める]
昨今は、物件探しもネットを使う人が多い。でも、ネットに出てない物件だってあるし、不動産という特性から"顧客"という層を持っている会社だってあると思う。
不動産会社を探すのにもまずはネットに登録し、候補社からの査定額を見て…という方法が簡単そうに思えたけれど…。
我が家はこれまで2回の住み替えをしていて、数社の不動産会社にお世話になりました。少ない経験だけれど、その中で感じたことがあります。
不動産という業界は、扱う物件も多種多様なら関わる客層も様々。業者も大会社から個人経営までとかなり大きな業界です。
ひとりの客としての視点でみると、部外者からはアクセスできない情報(レインズ)があったり、仲介の交渉部分も見えにくい仕組みがあったりと、ちょっとオープンでない面が、取引においてお互い(不動産会社と私たち)の信頼感を築く上でネックとなることがあったと感じていました。
"住宅"というのは、我が家にとっては大きな資産。しっかりとした信頼感の上に成立するビジネス(取引)でなければ、怖くて出来ないなぁと思っています。
これまでの住み替えで、最終的に売却は2回とも大手不動産M社にお世話になりました。成約までに関わった会社を含めれば数社あり、それぞれに売却活動のやり方や担当者のタイプが異なっていました。
そのなかで、成約(結果)から売却活動の経過を振り返ってみると、気持ちよくスムーズに取引をするためのポイントが見えてきました。
そこで、今回は、自分たちが出来ることはやりつつ、不動産会社と一緒に活動を進めていくことにしました。
具体的には、契約を「一般媒介契約」という方法で行いました。
狙いとしては、
①我が家の物件情報を、マッチしそうな方へ広く迅速に届けること
②不動産会社の"囲い込み"を避けて競争原理を働かせ、効率よく活動と価格交渉を進めたい
ということ。
依頼先は地域の大手不動産L社、地元密着型の中堅S社、地域の銀行系M社の3社に絞りました。滞りなく契約して活動スタート!
ここで、パートナーとなった会社についてちょっと説明というか、感想を。
<L社> やり手風の40代+人あたりよい若手のペア。ネットを使ってのこちらとの連絡・報告体制を契約時にチャチャッと完了。3社の中で1番高額の査定を出した。(ウチの希望額より高かった!)
毎週、活動状況の報告があり、情報の見える化と共有化という点で最もシステマティック。
大手の販売網を生かして、北海道からの見学者も連れてきた!
<S社>ここ、実は、今回売却の我が家の購入を仲介してくれた会社。ここのエリアで戸建てを中心に販売している。ある意味、この物件を一番よく知っている人たち。
地元企業の販売力はいかに?購入時はピカピカの新人で、挨拶だけがやたら元気なちょっと天然のTくんがひとりで担当することに。(大丈夫か〜⁈とちょっと不安なスタート)
<M社> 銀行系の不動産会社。支店の社員は数名と小規模。相談をした支店長は、社内の表彰を受けた優秀な人らしく、相場や販売予想の分析・解説は秀逸。顧客は銀行関係の富裕層なのか、私たちへの熱意はちょっと少なさそう。(査定額は一番低かった)
結果、ここからの見学者案内はひとりもなかった!
[売却活動〜成約まで]
〜さて、成約までのあれこれは、ふつうに"不動産あるある"のエピソードなのでちょっととばします〜
活動を始めて約3ヶ月後、無事成約となりました。購入してくれたのは、若い世代のファミリー。この地域で住み替えのための家を探していた方です。
そして、見事、この売買をまとめてくれたのは、地元不動産会社S社のTくんでした!
明るい(天然?)性格と真っ直ぐな熱意は嬉しいけど、海千山千の業界人相手にひとりで大丈夫か?と彼に不安を抱いてた私たち。でも、まとめてくれた流れをみると、真摯な熱意って大きな"運"を引き寄せるんだな、と感じた取り引きでした。
"家を手離す"とき、そこに大きな思いが動く。
家族が楽しく幸せに暮らせるように、家相や風水も盛り込んでつくった家。そして、共に過ごした思い出のある場所。だから、今後もこの家を大切に使ってくれる人に渡したい。
この私たちの思いを一番よく受け止めてくれていたのが、Tくんでした。
購入してくれた方も、この家の未来のイメージ(私が想う)にピッタリなファミリーでした。
小さなお子さんがいらして、この家で育っていく姿とご家族の過ごす時間を想像したら…
この"家"もきっと嬉しいだろうなぁ…と、ふと思ったのでした。(我が家を建てた時、子どもたちは高校生で、オトナの住人ばかりだったので)
余談ですが、この家は、私の学んだ風水でみると「旺山旺水」という、人間関係にもお金にも恵まれる良い家らしい。(師匠によると50軒に1軒の割合とか)
そうそう、この成約には、大きなオチがありました。
買主側にも仲介の不動産会社がありました。どうしてこの会社が、S社(Tくん)を選んだのか?
なんと、"大手とは、取引きしたくなかった"のだそうです!
(ご縁もさることながら、業界のヤミをちょっと感じたひと言でした)
キレイにクリーニングをしてお引き渡しした後は…住み継がれる方たちに素敵な時間が訪れますよう心からお祈りしています!