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YOASOBI「たぶん」の海外での人気をミュージックビデオの外国語コメントで探る

*タイトルの画像は生成AIのGemini Proに以下のプロンプトを入力して作成しました。"Create an image of a room where the lovers who lived together have split up and are left alone."



はじめに

 2019年の「夜に駆ける」でのデビューからYOASOBIの大ファンになってしまいました。 Webで収集できるデータからYOASOBIについて分析したりしています。 
 YOASOBI「たぶん」Official Music Video は2020/07/20に公開され、1億回以上視聴されています。原作はmonogatary.comに掲載されている『たぶん』(しなの 著)です。

 YOASOBIのOfficial Music Videoへのコメントの外国語率を分析したところ「たぶん」は「夜に駆ける」に次いで2位で6割近い外国語率でした。ファンであるYOASOBIの曲に海外からも高い関心が寄せられるととても嬉しくなってしまいます。 そこで、①Google Trendsデータでどこの国・地域で関心が高いかを、②ミュージックビデオの外国語コメントから海外のファンはどこに惹かれたのかを分析しました。

どこの国で人気なのかをGoogle Trendsで分析 ー驚きのインドネシアー

 Google Trendsでは検索頻度データから各地域別の関心度を日本と比較したデータで取得することができます。下のグラフは、2020年7月1日から2024年2月10日までのデータで作成したものです。

 何とインドネシアでは日本以上に「たぶん」の人気があることがわかります。インドネシアでのGoogle Trendsを時系列で見てみると2022年12月はじめから2023年初めに大きなピークがありました。YOASOBIは2022年12月4日に、インドネシアのCommunity Park PIK2で開催された「Head In The Clouds Jakarta 2022」に出演して、4曲目が「たぶん」でした。またその数日前からインドネシアのTikTokを中心にバズが広まりつつあった楽曲だったそうで、2022年12月5日~12月11日に“TikTok Weekly Top 20”で1位に輝いています。
 香港、フィリピン、マーレーシアなどでも高い人気があります。

Official Music Videoへの外国語コメントの分析

 YouTube Data API v3を使って、Music Videoのコメントを人気順に1012件収集できました。そのうち、Google Translateで外国語判定されたコメントは599件でした。外国語コメントも日本語に翻訳して、頻出形容詞を日本語コメントと比較しました。

日本語コメントより外国語コメントで頻度が高い形容詞をリストアップすると、海外のファンが何に惹かれたのかが見えてきます。

  1. 悲しい: 「悲しい」歌詞ではあるが、メロディーに癒やされたようです。 

  2. 美しい: ボーカルIKURAの声と、AYASEの作る曲の「美しさ」に魅了されたようです。

  3. 懐かしい: 別れの体験の「懐かしさ」と、曲とIKURAの声に懐かしさを感じたようです。

参考に、外国語コメントで頻出した形容詞を含む日本語訳コメントを抜き出しておきます。

悲しい:
「悲しいと感じたとき、または悲しみや痛みに耐えられなくなったときは、いつもこの曲を聴きます。精神的に疲れているとき、この曲は気分を良くするのにとても役立ちます」
「この曲は悲しいけれど、歌詞に癒されます。聞くのをやめられません。メロディーが大好きです。」
「悲しい曲だけど、なぜか元気をもらえる曲です。」
「この曲は悲しいけれど、聞くのをやめられません。メロディーが大好きです。」
「この曲が本当に大好きです、この曲はメロディーが素敵で、歌詞がとても悲しいです」
「この曲は悲しいときにとても違った印象を与えます。」
「明るいビートの悲しい曲。」
「この曲を聴くと元恋人が恋しくなる、少し悲しいけれど穏やかな気持ちにもなる。」
「なぜこの歌はこんなに悲しいのでしょうか?そしてなぜこの曲がこんなに耳に残るのでしょうか?」

美しい:
「毎日〜回聴いてますなんて美しい声なのでしょうか〜」
「この美しい曲が本当に大好きです」
「美しい声!サンディに似てる」
「ああ、なんてことだ、彼女のサウンドはとてもクリーンで美しい」
「日本語についての知識は全くありませんが、この曲はとても美しいので共感できます」
「この曲には馴染みのある感じがあり、聴くのがとても美しいです。」
「これは今の私の人生を表すのに最適な曲です。耳に響くこの曲の中で本当に迷っているような気がします。これがまた本当に美しいです。」

懐かしい:
「これを聴きながら高校時代のチームと遊んだのが懐かしい。歌の意味が分からなかったわけではない、いつかみんなに別れを告げることは分かっていた。」
「彼女の声はとても懐かしい」
「最初はすべての関係が同じ形をしていますが、私たちは変化し、最終的には空間が私たちのどちらにも合わなくなります。それはあなたのせいでも私のせいでもありません。それは誰のせいでもない。あなたがいなくて寂しい、あるいはあなたを愛していた日々が懐かしい。」
「説明できないけど、この曲はいつもハルジオンのプレコーラスのようにとても懐かしいです。コード、メロディー、曲全体、すべてにとても惹かれていると感じます。」
「どうして別れのときに思い出して、懐かしい味がするのでしょう?」

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