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ファーストキスを観て

はじめまして。
目に留めていただき、ありがとうございます。
先日公開された、映画1ST KISSの感想を書いてみました。

1ST KISSを観にいった。ラブストリーは正直好みか好みでないかで聞かれたら後者である。そんな私が何故、見に行こうと思ったのか、理由は2つ。1つ目は我が推しである松村北斗様が出ているから。黒の女教師を見た時から、じわじわと好きでいたがSixTONESとデビューして以降、道枝駿佑と並行して推していた。そして2つ目。これが割と大きいポイントなんだけれど、今の恋人との関係性が関わっている。この映画のカンナと駈の様に、徐々に冷め何となくだが、彼が私に対する興味がなくなってきている気がした。そして、もやもやした気持ちを抱えたまま数日が過ぎており、映画かぁ〜逃げないし給料後でもいいかなぁ〜なんてぼやぼや考えていた。しかし、今日朝起きた時に何故か「今日観に行く必要がある。」と悟ったため、朝彼の寝顔を観ながら昼過ぎのチケットを予約した。
半日勤務、もちろん定時上がりなどできずしっかり残業。1度家に荷物を置こうかと思ったが、そんな流暢な時間はなく。映画館最寄りの駅でおにぎりを頬張りながらチケットを発券した。

映画の序盤、相変わらず松村北斗様はかっこよくて眼福。そして松たか子さん演じる、カンナはキュート過ぎて眼福。クスッと笑えるシーンもあり、泣かないままいけるか?と余裕を持ってしまったのが悪かった。

後半、カンナが道端で転けてしまい、先に進んでしまった駈が引き返してくるというシーンがあった。鼻の奥がツンってしたと同時に、昨日彼が私の先をどんどん進んでしまい、置いてけぼりにされてしまった。彼は「俺がちょこちょこ後ろ振り向いてるの気づいてない?」と言われたが、その時の私の目にはコンクリートしか写っていないし、頭頂部に目玉は付いていないので知ったこっちゃないという話をしたことを思い出した。怒っているなら、気がないなら駈も彼もずんずん前に進んでしまうけれど、そこで振り向いて姿を確認することも、愛がゆえにというものなのかもと悟った。

物語も終盤。いよいよ涙腺が壊されてしまった。
カンナが全てを話した時に、駈が「僕がやり直すのは、君との15年の結婚生活。」と言葉を紡ぐシーンでまず涙。そして最後の手紙で涙。普段感情の欠如が目立つ私だが、このシーンは嗚咽が出そうなほど泣いた。1人でガダガダ震えながら泣いた。駈の一つ一つの言葉が、今の私に刺さるから。付き合って1年と少し、毎日のように会い、初めはドギマギしていたことも、段々慣れてきて、前より仲が深まったのは事実だ。その反面で「慣れ」というのは恐ろしく、彼に対する感謝とかありがたみをぼやかしていく。その結果、今回のもやもやした感情が生まれてしまったとも考えられる。彼はいつも遅くまでしごとをして、不規則勤務でひとりでご飯を食べることが嫌いと言った私に休みの日はご飯を作ってくれて、眠れない時は背中をさすってくれて、私の名前を優しく呼んでくれる。彼に甘えすぎていた。凄く反省したし、ごめんねって、こんなにこんなに大事にしてもらっているのに、忘れてしまっていた。
上映が終わったあとも、苦しくて帰路につけなくて、公園のベンチでボロボロ泣いた。

今ある日常は、全て奇跡が繋がっていて、隣にいてくれる彼は当たり前なんかじゃない。日常の中での些細な会話や、一緒にご飯を食べられること、今日も生きていてくれること。「生きて欲しい。」って最大級の愛だ。
春一番が吹いた今日、私の心にも少しだけ春が来たように思えた。
ありがとう、1ST KISS、絶対また観にいきます。

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