45.私がポルノ依存(オナニー依存)に陥ってしまった理由。
オナ禁効果のメンタル編を期待していた方々、すみません。もうしばらくお待ちください。
その前に、私自身にとって重要なファクターである「何故ポルノ依存症になってしまったのか」という話を共有したいと思います。
正直、これについてはあまりにも根が深く、今回だけでは語りつくせない部分も出てくるかもしれないです。
が、私自身、この問題についてもっと深掘っていきたい上に、現時点で依存症に悩んでいる方々の一助になるかもしれないと思い、この記事を投稿する次第です。
そして、今回は物語形式で書いていこうと思うので、良ければ時間があるときにコーヒーでも飲みながらゆっくり読んでいただければ幸いです。
元々、幼少期の頃の私は明朗快活で、中学時代まではよく仲間を誘う側の人間だった。
能天気かつ素頭が悪く、忘れ物が多い、長期休暇の宿題に手を付け始めるのはいつも休暇最終日、昼休みは運動場でドッジボール、毎日何をして遊ぶかということしか考えていない、良い意味で典型的なクソガキだった。
因みに、私がオナニーやポルノに触れ始めたのは小学5年生の頃である。
ただ、そこから中学3年生くらいまでは、今のような深刻な中毒症状には陥っていなかったように思う。
私の人生が急激に陰りを帯びてきたのは、高校1年生からである。
きっかけは人生初の恋愛だった。
結果から言うと、この恋愛は大失敗に終わる。
相手の女の子は所謂「地雷」だった。
しかし、ここから言いたいことは、なにもその子の地雷さ加減に私が引っ搔き回されたという至極単純な話ではない。
誰だって恋愛初期のころは、相手により良き自分を見せんとしがちだ。
特に私は無自覚の中でそうしていた。
普段やらないような気遣いや言葉遣いを、その子の前では完璧にやってのけた。
ただ、それは相手とて同じ。
その子は細かいところにまで気配りができ、常に相手を重んじ、俗に言う陰キャラにも優しく、学年でも評判の良い女の子だった。
私も、そういう彼女の利他的な部分を尊敬し、徐々に惹かれていった。
が、無論、それは彼女の持つあらゆる顔の一側面に過ぎず、当時の私はそのことを、要は恋愛における「建前と本音」というものの存在を全く理解していなかった。
少なくとも、これまで恋愛経験ゼロで同性との付き合いばかりで、前述したようなクソガキっぷりを存分に発揮していた当時の私にとって、このことはどうしても受け入れがたい真実だったのである。
ただ、互いの距離が縮まれば縮まるほど、それらの存在を嫌でも理解しなくてはいけなくなる。
よくよく話を聞けば自分の自慢しかしない彼女、その癖私が話をすれば全くの上の空な彼女、段々と私の扱いが雑になってきた上に、意図的にメールを放置する彼女、構ってもらえないことに拗ねた私がおもむろに英単語帳をカバンから取り出し読んでいると「え、そんなん今やっても意味ないっしょw」って言ってくる彼女。特に最後のは本当に効いた。というか一回死んだ。もはやザキ。
そして、自身が気に入っている他の男子の話ばかりしてくるようになった彼女。
極めつけは、先約である私との約束を、後から入ったほかの男子とのデートを理由に反故にされたことである。
正確には、彼女から事前にその理由を聞かされたわけではなく、彼女とその男子が歩いていたのを、その日に偶然目撃したのである。その男子は、かねてから私が彼女から散々聞かされたり写真で見せられたりしていたお気に入りの男子だった。
※なんか知らんけど、こういう噓はバレるようになっているみたいなので、やめようね!
ただ、約束を反故にされたこともショッキングな出来事だったが、何よりも彼女に噓を付かれていたことが本当に辛かった。
このあたりから、これ以上の関係続行は不可能と判断した私は、相手からの連絡を無視し続け、半ば強引に別れた。
この一件が、芋臭い世間知らずだった当時の私を一発で人間不信にさせたことは、想像に難くないだろう。
しかし、そんなことよりも更に苦しかったことがある。
それは、私自身が他の何よりも醜い存在だったということである。
ここまでの話で察しがついているかどうか分からないが、実は、私は彼女と一切付き合っていない。
仲良くなり、お互いに好きだった期間はあったものの、交際には至っていない。
言ってしまえば、私と彼女は赤の他人だったのである。
つまり、私にはそもそも彼女の男性関係に口を挟む資格などハナから無いのである。
一度、彼女と付き合うかどうかという話になったことがあったが、私はその話をはぐらかしてしまったことがあった。
何故なら、もし付き合うとなると、これからの私の行動に制限がかかると思ったからである。
要は、自らが選んだ選択肢であり、自分の蒔いた種である。
そのはずなのに、何故私は当たり前のように彼氏面をして、彼女を束縛しようとしているのだろうか。
しかし、噓を付かれて約束を破られたことは事実だ。
ただ、彼氏でも何でもない私が、どうしてそれについて彼女を責め立てられようか。
裏切られたという絶望や怒りがマグマのように噴出する。
それと同時に、それらがすべて自分の責任であるという現実が、頭をもたげる。
もっと日頃からお互いに会話をしていれば、もっと私自身が自分の感情と向き合っていれば、それを相手に言葉として伝えていれば、どれほど良かっただろう。
今となっては後の祭りである。
結局、その失恋の後に私がやったことは、ただひたすら自分を責めるだけだった。
恋愛なんて単なる騙し合いではないか。
それにどっぷり浸かってしまった結果、いつの間にか自分の本心すら騙していたなんて。
自身の目的のために醜悪な本性を隠し通して、相手を謀って、自分にすら詭弁を並べて、それで一体何が残った?
残ったのは、想像以上にキモかった自分と辛い現実だけ。
今考えると、その居心地の悪さと、どこにもぶつけられない感情を、私はポルノとオナニーに使ってしまっていたような気がする。
人によっては、それが人や物に当たることだったり、ドカ食いだったり、たばこや酒だったりするのだろう。
最近になって、あの出来事を「若気の至り」であったと人に笑い話として話すことができるほどにはなったが、私が今現在こういった依存症になってしまっていることを考えると、そこを完全に治療することができるまでは、真にあの出来事を乗り越えることができたとは言えないのだろう。
ここまで、長い長い自分語りに付き合っていただき、本当にありがとうございます。
最後に一つ。
依存症の治療は一人では難しいので、誰かに手伝ってもらいましょう。
最近、友人に「どうしてもオナ禁が続かないから一緒にやって欲しい」と恥を忍んでお願いしたところ、その友人は快く引き受けてくれました。
そこからは、私自身順調にオナ禁が続いており、体調もかなり良くなってきました。
普段なら余裕でリセットしていたであろうシチュエーションでも「わざわざ自分から頼んで友人に手伝ってもらっているのに、流石に簡単にはシコれないな」とその都度兜の緒を締めることができております。
なので、できれば物理的にも精神的にも距離が近いリア友に手伝ってもらうことをオヌヌメします。
ということで、みんなでこれまでの人生を取り返す気持ちで、禁欲頑張っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。