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家に花を飾り、起きたこと。

家に花を飾ると恋人ができる、と聞いたことがある。

たしかに飾り始めて1年後には恋人ができたので、後に別れてしまったが、効果はあったのかもしれない。

花を飾り始めたのがきっかけなのかわからないが、たしかに自分の人生のターニングポイントとして挙げても良いかもしれない。

何よりも、自分の好きなこと、心が動くことを意識的に自分にさせてあげるということが重要なのだと今ではわかる。

それまでは、いわゆる男社会にいて、今から考えると信じられないほど男勝りな働き方と精神で、自分が純粋にしたいことは何かなんて考えもしなかった。

どうしても好きになれない環境で、知らず知らずのうちに自分を追い込み、自分の感情を無視し、自分なりに正当化し続けた結果、身も心も疲れ果ててしまっていた。

そうなってやっと、自分が生きているのはとても小さな世界で、その外側には、今よりもっと良い世界、悪い世界、色んな世界があり、自分は自分の足元の世界しか見えていなかったと、視野の狭さに体感的に気が付いた。

同時に、身も心もぼろぼろになった自分へ、申し訳なさが押し寄せてきた。

それからは、自分の心の中の純粋無垢な少女は本当はどう感じているのか、本当は何がしたいのか、自分自身へ問いかけ始めた。

そして彼女がしたいことで、すぐにできることはどんどんさせてあげた。

そうして彼女を満たしていけばいくほど、人生はずっと楽しくなり、ああしたい、こうしたい、がどんどん増えて、それにつれて身も心もみるみるうちに健康になっていった。

幼い頃に感じていたみたいに、日々移り変わる自然の景色に心が躍るようになり、日々を“生きている”という実感が湧くようになった。


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