実年齢と精神年齢の乖離
32歳独身です。まさに俺こそがヤベーやつって話を再三にわたってお送りしてまいりましたが、今回も同様のシリーズでございます。
大前提として、私は「結婚したいのにできてない32歳独身の女」です。そのくせ、若いころは若さにかまけて何も行動を起こさず、「二次元みたいな恋したい♡」などとアホな妄想ばかりし、気づけば29歳になってしまった哀れな陰キャコミュ障オタク女でした。
まさに一度目のマッチングアプリへの挑戦が30になる直前だったわけであります(ケロロ軍曹)。18〜28まで私は何をやってたんでしょうね。バカだったんでしょうね。この時は交際まで発展したものの終了しました。
31になる直前(私は毎回誕生日の直前に焦り出すクソバカ女です)、二度目のマッチングアプリへの挑戦をしました。結果はヤリモクに引っかけられ昨年末に終了しました。
本気で好きになっちゃってたし、人を好きになること自体が10年以上ぶりだったから、そりゃね。ズタズタにもならぁな。メンヘラぶりは過去記事からさかのぼって閲覧可能でございます。ご興味があればどうぞ。
そういうわけで、心の整理をするのに半年以上時間を費やしてしまいました。
で!!!三度目の正直なるか!!!マッチングアプリに挑戦する決意を、私はようやく固めたところでございます。
そしてその決意は、よく晴れた日曜日の朝、独身の32歳に写真を撮るよう促しました。あのね、いくら待ってもね、「完璧な状態の自分」になんてなる日は来ないのよ。勢いと体力がないといいわけばっかりして時間ばっかり経って結局なんにもしないんだから!というわけで身だしなみを整えて撮影開始です。
ブスの自撮りほど滑稽なものはない。ないが、撮らねばならない。室内ならともかく、独身は思い切ったよ。外で撮ってきたからね。三脚立ててさ。ひとりでさ。家族連れや近隣住民が通る中でさ。ころせよ。
けど頑張った甲斐あって「お〜ブスの割にマシじゃん」みたいなのは撮れました。
一番楽しかったのは加工ですね。整形はしてないけどさすがに少しは補正した。snowって自然なレタッチもできるからすごく便利。それにしてもすごい時代だよね〜。iPhoneひとつで写真も撮れるし加工もできるし、時代ってのは着実に進化してんのやな。
写真を用意するという最難関を超えたのであとはプロフィールを練ることと、アプリへの登録作業でございますわね。
何もしないで諦めるってことはしたくなかった。結果がどうあれ、やれることをやり切って満足したかった。「あれだけやった」「頑張った」ことに対して後悔の念はわかないもんだから。
マッチングアプリに限らず、私は本当にグズだったから、自分が傷つきたくないだけのガキだったから、その結果が今の「32歳独身彼氏なし」につながってるんだし、事実として何も頑張ってこなかったんだから、不利な条件で人三倍の努力を求められたって何も文句は言えないのよ。
自分の価値を見誤ったまま30を超えて、中身はせいぜいが中学生程度の特級呪物だったのよ。
若さってのはそれだけで価値があるものだと、年をとったからこそより強く実感する。年齢を重ねる以上は、それ相応の経験値があってしかるべきで、年だけ食ってて中身空っぽって本当に無価値。
若さのきらめきなんて一瞬で過ぎ去ってしまう。その価値に気づくのは自分が若くなくなった時。
けれど我々は抗えない時の流れに身を任せて生きるしかない。みんなそうやって例外なく生まれては死んでいく。
生きている限り、同じままではいられない。ステージが上がるごとに、求められるレベルも上がってゆく。
私だって自分が若かったころは無条件で周りの大人たちがやさしくしてくれた。与えられるものをただニコニコして受け取っていればよかった。
これからは、もらったやさしさや親切を、私たちが下の世代に与えていかなければいけない。もう与えられる側じゃない。そのことに私は気づけないまま大人になってしまっていた。
いつまでも子どものままじゃいられない。だけど、ずっと子どものままでいたかったよ本当は。
そういう覚悟がやっと決まった。だから、泣いて喚いて欲しがるばかりの幼子の精神と、これでようやく決別できる。
長かったね。
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