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金曜日の幸福

 今日は帰りに脱毛の予約を入れていた。今までであれば家で身を清めてから向かっていたのだが、今回初めて職場最寄りの脱毛サロンに予約を入れたため、出先で身を清めなければならない事態となった。
 調べると、なんと徒歩圏内に温泉があるではないか。僥倖。というわけで金曜日の仕事終わりに大きい風呂に浸かるという贅沢をし、脱毛を終え、時刻は20時過ぎ。何も食べていなかったので体は空腹を訴えていた。
 ここでまたも僥倖。マックのクーポンを調べるとダブルチーズバーガーのセットが載っているではないか。ここ一ヶ月見た限りでは、いつもチキンフィレオのセットしか(これも好きなんだけど)載ってなかったのに。もちろんダブチのセットをいただくことにした。
 そして満腹で帰宅したのがつい先ほど。今は自室で布団の上に横になりながらこれを書いている。今週は長期休暇明け2日しかなかった上に大した業務もなく、通勤ラッシュに揉まれることもなく(世間はまだ夏休みなので)、リハビリにはちょうどよかった。

 長期休暇は私生活が充実している人なら楽しめるのだろうが、私は未だメンタルがイカれている身であるから、毎度孤独をこじらせて起こす必要のないメンヘラを必ず起こしてしまう。とはいえそれも、年始とくらべればだいぶ落ち着いてはきたものの。
 むしろ夏休み期間中よりも異動してからの一ヶ月の方がよほど鬱であった。一時は本当に勢いのまま辞めてやろうか、もしくは午後から職場最寄りの精神病院に駆け込んでうつ病の診断をもらって休職してやろうかと思ったもんね。こんな気持ちはもう二度とは味わいたくなかったし、味わうことはもうないと思っていたのに。しかし、うつ病はともかくとして、抑うつは本当に慣れ親しんだ症状だったし、二度あることは三度あるどころか、百回どころか千回はおおげさでなく繰り返してきたのだから、この感覚が突然消えてなくなったりするはずがなかった。俺は弱い!!!(福富寿一)

 風呂から上がった体をポカポカさせながら、帰りの電車に揺られてる時間の幸福さといったらなかった。次の日は休みであるから、多少帰宅が遅くなってもかまわないし、ラッシュの時間がとうに外れた車内は空いていたし、気の抜けた状態でぼんやりと座っていられたのは、ある種の非日常感を伴っていた。今度から金曜日の風呂を月一くらいでやってもいいかもしれない。

 今の勤め先の仕事で面白いことは皆無であるし、良いことといったら定時で上がれること(仕事がないからネ‼️)と、土日祝休みで年末年始GW盆があり年休120日間あること(これは弊社の割によく頑張ってる方)である。業務内容なんかクソ1mmも意味がないんだから。少なくとも私はそう思う。
 それによりやる気のほとんどすべてを失ったわけだが、よしならばわかったぞと。「もう一生懸命自分が責任持ってやる必要なんかないんだなここでは」という意識に切り替えまして、職場では最低限のエネルギーのみを消費して過ごすことにした。もう必要以上に気を揉まないし、真面目にもやらん。休めるときは有給も使う。別にそれでいいんだから。もうね、いいです。弊社はもういいですそれで。一生懸命になる必要なんかない。
 そんで別のいいとこにスッと転職したい。諦めて捨て鉢になってるんじゃなくて、もう本当に「あっ、ここでガチでやるだけムダだな」って感じ。なんかもう冷静な気づき。ひとことで言えばものすごくだらしない会社。きちんとしているということがほとんどない。それに対してめちゃくちゃムカついてたけど、私一人がムカついたところで何も変わらないんだから。だったらスッと去りますよ。スッと。

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