試合間隔空きすぎ問題
毎年秋に思うことですが,ペナントシリーズ終了からクライマックスシリーズ開始までの期間が空きすぎです。雨天中止のための予備日程とは思えないほどの長さで,例年10日くらい空く印象です。いくらファンであっても,この期間に日常の仕事に追われるうちに,野球に対する関心とか熱意は冷めてしまい,気持ちを再点火するのに一苦労です。メジャーリーグのようになだれ込むような開催はできないものでしょうか。2/21ドーム大会で敗戦を喫した清宮選手を今こそ後押ししたいというファンにとっても,次の開催が3/9というのもまた空きすぎです。ノアの年間の興業数は80くらいですが,何とか100超えをめざしてほしいところです。90年代の全日本や新日本,そして現在の新日本が140くらいで,やはりこのくらいが理想的な数ではないでしょうか。プロ野球はちょうどこのくらいの数にまで増えましたが,1試合ごとの興業の規模がドーム大会クラスであること,移動が長距離であること,半年間に集中している点が異なります。
80というのは間隔でいうと4.5~5日に一度の計算となります。アルバイトをせずにプロレスができるような状態であると拳王選手は言っていましたが,仕事のやりがいという面でこの密度は疑問です。感覚としては年間のほとんどをトレーニングに費やしている印象で,働きがいという意味で自分なら兼業します。専業の選手であることに誇りを持つという感覚は,自分にはあまり理解できません。
70年代の最も興業数が多かった全日本や新日本で180~200なので,これでようやく1年の半分です。原田選手の引退経緯を見てもあまり無理をさせないプロレスに移行しているので,体力的には有り余っている状態かと思います。航空運賃の高騰から外国人選手は帰国せず滞在し続けているのではないかと想像しますが,やりがいという意味でかわいそうです。総経費に限度があるということであれば試合ごとのギャラ単価を減らしてでも,諸経費の安いTVマッチ,ユニットの自主興業,他団体との合同興業を増やすなどして試合間隔を詰め,常に何かしら動いていますよという情報を世間に発信してほしいところです。