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京都のいまとむかし―「京都の歴史と文化映像ライブラリー」のご紹介―

こんにちは。京都市文化観光資源保護財団です。
今回は、ウェブサイトで公開中の「京都の歴史と文化映像ライブラリー」という記録映像ライブラリーについてご紹介します!

「京都の歴史と文化映像ライブラリー」は、昭和40年代以降に制作した記録映像や舞台公演の記録などを、当財団のウェブサイトと公式YouTubeで手軽にみて頂くことができるようにしたものです。

数十年前の祭の様子や、はたまた50年前のニュース映像など、その時代を生きた人々の息遣いを感じる映像がたくさん。
ぜひいろんな人に見ていただきたいと思い、文章にしてみました。

現時点で6つのジャンルから構成されています。各ジャンルの内容と、どんな動画があるのか一例をご紹介します。



■「京都の郷土芸能まつり」公演

当財団主催で1969年から毎年開催してきた「郷土芸能まつり」の公演映像です。(1991年公演の映像から公開中)

■ まつりと行事・習俗

祭礼や年中行事などの映像をまとめています。

鞍馬の火祭くらまのひまつり
毎年10月22日におこなわれる鞍馬火祭。赤々と燃える松明とその熱気は今も昔も変わりません。鞍馬火祭に関しては、1975年と2019年に制作されたものを公開しています。柴の準備等、祭の前の様子も描かれ、お祭の流れがよくわかります。

「京都をつなぐ無形文化遺産―鞍馬火祭―」(2019年)
https://www.kyobunka.or.jp/library/events/574.php
「鞍馬火祭」(1975年)
https://www.kyobunka.or.jp/library/events/142.php


■ 民俗芸能・伝統芸能

盆踊りや大念仏狂言など民俗芸能に関する映像作品をまとめています。

八瀬赦免地踊やせしゃめんちおどり
毎年10月に左京区八瀬でおこなわれる祭です。比叡山の麓、八瀬に住む里人・八瀬童子は、数百年にわたり天皇家の大事に駆けつけ、御輿を担ぐ大役を担ってきました。江戸時代の中頃、八瀬の人々と比叡山が土地問題で争いになった際、老中・秋元但馬守が八瀬の人々の地租免除を認めたことから、この恩に感謝して秋元神社を建立し踊りを奉納したのが赦免地踊の由来とされています。

精巧な透かし彫りで装飾された「切り子燈籠」を用いた踊りが幻想的な情景を醸し出す祭です。

「京都をつなぐ無形文化遺産―八瀬赦免地踊―」
https://www.kyobunka.or.jp/library/entertainment/572.php


■ 神社仏閣・史跡・有形民俗文化財

世界遺産、古墳群、有形民俗文化財など有形のものに関する映像をまとめています。

■ 京の“れきし”

京都市歴史資料館で公開されてきた、京都の歴史の映像をまとめています。

「京都1000年―近代化へのうねり―」(1993年)
https://www.kyobunka.or.jp/library/history/669.php

明治を目前にした元治元年。幕末の動乱の中、京都は大火事にみまわれました。世に言う「どんどん焼け」の被害は、東西は堀川通から鴨川まで、南北は中立売通から南のほぼ全域に及んだといいます。この大災害から立ち上がり、明治がはじまった矢先、人々は「東京遷都」に再び驚かされることとなります。遷都後、京都の人口は著しく減少し経済も衰退。低迷の時代から脱却し元気な京都を取り戻そうと、市民一丸となって様々な近代化事業が実施されました。

低迷した京都を盛り上げようという人々の熱い想いが伝わってくる映像です。


■ 京の“むかしのニュース”

京都市の広報活動の一環として製作した映画館で上映した「京都ニュース」のなかから、いくつかのテーマで編集した映像をまとめています。

京都ニュースにみる51年(製作年:1985年)
https://www.kyobunka.or.jp/library/old-news/258.php

1985年制作の京都ニュースの映像では、地下鉄烏丸線の工事の進捗や、当時誕生したばかりの山科区・西京区、洛西ニュータウンの様子などがおさめられ、時代の勢いを感じます。


月ごとに行事を検索することもできます。
動画はこれからも追加予定です。お楽しみに!


保護財団ホームページ「京都の歴史と文化映像ライブラリー」
 https://www.kyobunka.or.jp/library/
保護財団公式YouTube
 https://www.youtube.com/@user-bb5nx7le4v

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