【日記】"アルト"じゃなくても…。

どうも。
「仮面ライダー2号のマスクの色の最適解」を見つけられないKトレです。
今回はショートショート…自己流の呼び方をすると「錆び取り記事」でお送りします。
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突然だが、貴方は"変わらない"ものは好きか?

自分は日頃、"特撮ヒーロー"だの"鉄道車両"だの、ましてや"THE ALFEE"だの、変わらない事を非常に重きを置く趣味に生きている。
これらはいずれも、10年前、20年前、或いはそれより前…と年代的には過去のものを今に最良の形で提供し続ける事で、ブランドイメージをより強固にしている…と自分は勝手に思っている。

だがそんな中、改めて"変わらない"ってスゴい事だなと思う瞬間が先日あった。

先日、縁あって応援させてもらってるシンガーソングライターのライブのチケットを取り、鑑賞させてもらった。

彼女についてはまぁ…正直自分が語るのも烏滸がましいぐらいすごい子なので、詳しくは彼女のインスタやnoteを見てほしいのだが…。
今年1月以来、上京してから2度目のワンマンライブ。オーディション番組で出会ったプロデューサーとの縁があったとはいえもの凄い行動力、そして可能性のかたまりだ。

1月のワンマンライブとの大きな違いはサポートメンバーを呼んでのバンド編成であり、彼女自身の歌やギターとの掛け合いが大きな見どころだったのだが、もう一つは、彼女が尊敬してやまないミュージシャンで、ここ数作配信されているデジタルシングルのコライト相手である青木慶則さんのゲスト出演だ。

二人で作ったオリジナル曲を、青木さんの伴奏で披露してくれたのだが、そのラスト、2人が歌うのは青木さんの代表曲であり、CMソングとして耳にした方も多いだろう「世界でいちばん頑張ってる君に」(2005)。
彼女はこの歌の大ファンなのは自分も知っていた。のだが…。

軽やかなピアノのイントロから青木さんが歌い始めた瞬間、自分は一瞬耳を疑った。

こう云っては失礼なのは重々承知だが、さっきまでは如何にもちょっと偉い音楽家って感じの風格(上記の動画に出てくる感じともちょっと違う)を漂わせ、話し方も年相応…と感じていたのが、ふっと、とても若々しい声で歌い始めたのだ。
その声は、別にこの曲に思い入れの無かった自分ですら、堪らない懐かしさを覚えるものだった。
彼女の歌に「誰にでもあるようなノスタルジア」という一節があるが、それである。多分。

この歌声が類い稀なる努力によるものなのか、自然体のうちに曲を紡ぎ続けた結果なのかはその場では分からなかった。
ただ、「これがプロの仕事か」と深く心に刻まれる一瞬だった事には違いない。

でもこれって初めに述べた通り、オタクが日頃当たり前のように享受してる事じゃないか?
野沢雅子や古谷徹がずっと少年や青年の役を演じ続けてるのと同じものを見たに過ぎない。
でも感動した。
変わらないって実はそれだけでスゴいんだ」と心を動かされたのだ。

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当たり前のように思えて、実は凄いことをしてる…そんな愛すべき変わらないものたちに囲まれて、そして支えられ、僕らは今日も生きている。
同時にその支えの中で、自分をどれだけ変えられるかが、人生の課題である。

仕事とか結婚とか…改めて考えてみようと思う。

そういえば「世界でいちばん〜」が20年前の曲って事は、もうすぐ2005年が20年前って事だ。
…別に小泉進次郎の真似ごとではない。20年前どんな作品が放送されてたのかを考えれば、それもそれで特撮ファンにとっては重大な話である。

…変わらない事って、「素晴らしい」と「怖い」が紙一重なのかもしれない。💦

ではでは。