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【日記】「ウルトラ怪獣アドバンス」よ、どこへゆく?

どうも。
最近よく見るYoutubeは「東海オンエア」と「フルタの方程式」のKトレです。

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ウルトラマンアーク」が着実に盛り上がりを見せる中、関連商品も例年通り充実しつつある。

そんな中でオタクからも要注目だった商品が、恐らくこれだと思う。

「ウルトラ怪獣アドバンス モノゲロス&ディゲロス」

昨年「ウルトラマンブレーザー」において次々と新怪獣をラインナップし話題となったソフビ人形の新ブランド「ウルトラ怪獣アドバンス」がめでたく本年度も継続。その第一陣は、ウルトラマンアーク=飛瀬ユウマのトラウマ怪獣・モノゲロスと、アークが初めて戦った怪獣・ディゲロスのコンパーチブル商品となった。
はっきり言って、情報を見た時には若干惹かれるより引くものがあった珍アイテムなのだが、結構評判が良いみたいで、それならばと購入。

人型かつシンプルなギミック。定価¥2,740(税込)は高いなぁ…という印象は拭えないものの、執筆時点では未だ謎に包まれた両者の関係性を推理しつつ、物語の鍵であろう存在を手軽に入手できるファンアイテムとしての価値は中々だと思う。
縦長デザインの箱に直立状態で入ってたので、まずは時系列とは逆にディゲロスにしてみる。

宇宙獣 ディゲロス
身長:56メートル
体重:22,000トン

…なるほど、確かにゼットンっぽい。
かつて田口清隆監督は「ゼットンのトラウマをそのまま怪獣にしたような存在」としてグリーザを世に送り出したが、ディゲロスも、「アーク」のメイン監督である辻本貴則監督による「ゼットンの恐怖の再構築」なのかもしれない。
(ちなみに"X"では蛇腹状の背中や角質の太腿などを指してゼットン以外の要素を取り入れてるなどと言われてるが、実はゼットンにもこういった意匠があることは、あまり知られていない…?)
面白いのが尻尾だ。ギミックの都合上ディゲロスの状態でも体型は微妙に前傾しており、劇中さながらにスッと立たせるには尻尾を地面につけるぐらいの方が良い。劇中とはやや異なるが何だか玩具としての配慮も見てとれた。

さて、今度はモノゲロスだ。

宇宙獣 モノゲロス
身長:59メートル
体重:21,000トン

すまん!パケ絵みたいな綺麗な前傾姿勢は無理だ!
まあアレでもいいのだが、劇中ではこれぐらい深く屈んでいた気がしてどうもしっくりこなかった。
尻尾、蛇腹、そして眼球の存在感により見事別の怪獣になった。非常に不気味だが、玩具としては完全なる見立て変形でありややキツい。
しかし、パーツ差し替えというギミックをシリーズの柱にしたい意欲は評価したくなる。
第1話から継続して登場してるモノホーン(ツノ部分)の印象も変わってくる。

アークの代役ン

さて、アイデア的には面白いアイテムとなったモノゲロス&ディゲロスだが、どうも評価は芳しくないというか、ウルトラ怪獣アドバンスというブランド自体に余り追い風が吹いてないような雰囲気もある。
それを少し深堀りしていくと「過去作の怪獣が出てない」とか「思ってたよりラインナップが少ない」というのが不満の元っぽい。
当然の成り行きだ。
まず前者は、ウルトラマンの玩具市場は客演云々抜きにして昔のキャラクターありきの展開が40年以上も主流だからだ。
後者は如何にもアドバンス映え(?)しそうなモグージョンなどがラインナップされなかったことへの不満を考えると合点がいく。

だが待ってほしい。
「ブレーザー」の商品展開ってかなり実験的というか、現行だけでの完結志向の強いものだった。
となるとである。
ウルトラ怪獣アドバンスは、仮面ライダーにおける「ボイトイ系可動フィギュア」に近い系譜の商品ではないか。
こう聞くと言う頭の痛くなる人も多いと思う。
この系列、「仮面ライダーギーツ」の「リボルブチェンジフィギュア(RCF)」はギミックそのものの評判もよくプレミアムバンダイでの補完も上々だったが、その前の「仮面ライダーリバイス」の「リバイスリミックスフィギュア」、そして現在の「仮面ライダーガッチャード」の「装着変新」シリーズは年内の展開で打ち止めとなってしまった。
特に装着変新については、正直ケミーカードのコンセプトを鑑みても劇中登場のフォーム全てをラインナップするのは至難の業であり、バンダイ側も割り切ってた節はあるが、フォームチェンジの丁寧さが光る作品になっただけに惜しまれる所である。
「ブレーザー」におけるアドバンスもまさにそんなところで、ニジカガチを中間フォーム(ガッチャードならクロスユーフォー/クロスレックス)とすれば似たような発売スケジュールに見えてこないだろうか?
つまりアドバンスは当初から、過度な期待をかけてはいけなかった(んでもって何をして過度なのかも分からなかった)シリーズだったと自分は思う。

なのでラスボスであるヴァラロンが唐突にラインナップされ、そしてブランド次の作品に継続しただけでも「やっぱウルトラマンは違うな」と個人的には感じるのだ。

そして今回はいつもの商品アンケートにこんな欄もあった。

やはりギミック映えする怪獣となると近年のキャラクターが挙がってしまう。だがこれこそ商品展開の盲点でもあると思う。
後はもう、「ウルトラアクションフィギュア」のように、レギュラーのソフビと同じ怪獣をラインナップするところまできてくれれば完璧だ。

ニュージェネから過去怪獣が消えようが、商材としてのウルトラ怪獣のスターダムは過去怪獣だろう。その中で1,2作前、あるいは5、10年前の怪獣は意外と微妙な立ち位置にある。果たしてウルトラ怪獣アドバンスはそこにスポットを当ててくれるだろうか?

そして、ディゲロスの今後の活躍にも期待大である。正直スフィアザウルスやタガヌラーぐらいのノリでまた来てくれてもバチは当たらないと思うので、更なる大暴れで、ウルトラ怪獣アドバンスになった意義を見せてほしいものである。

ではでは。