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「サンバルカンロボ」を作りながら「太陽戦隊サンバルカン」の話をしよう!
どうも。
「「クリスマスキャロルの頃には」の頃には」ってワードが頭を離れないKトレです。
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先月末、プレミアムバンダイで予約していた
「スーパーミニプラ サンバルカンロボ」が届きました!
スーパー戦隊史上初の合体ロボを現代技術でブラッシュアップしたアイテムが、3年ぶりの再販という形で登場した訳です。
実は筆者は今年の9月末に「太陽戦隊サンバルカン」全50話+劇場版を初完走しました。
そんな状況にも関わらず、夏にサンバルカンロボを予約したのです。
なんか最近よく聞く、
ちいかわグッズだらけの癖に本編を見てない陽キャか!?
とはいえサンバルカンロボは毎回魅力的でした。
デザインも、武器も、そしてテーマ曲「ファイト!サンバルカンロボ」が最高じゃないですか。
そんな訳で、
今回はサンバルカンロボを組み立てる様子とともに、個人的な感想もちょっと残そうという実験的な記事になります。
まるで雑談配信ですね。最近高校の同級生がようやってますよ。でも自分もガンプラを良く買ってた頃(10年前)は、ガンプラ制作日記みたいなBLOGをよく読んでたので、その感覚を目指した内容で。
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・さあ(積みプラと)戦え
Day.1。
この日は勤め先の休暇時間に少しずつ組み立てる事にした。
よくこれをやってる人をSNSでも見かけるが、スゴいと思う。
自分はここまでしか仕上がらなかった。
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相変わらず各部の噛み合わせが少々固いが、まだ胴体というのもあってかパーツ構成が分かりやすい。
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この時点で既に感動してしまった。
シンプルイズベストじゃなかろうか?
ところで作品としてのサンバルカンの魅力は何だろうと問われると、こっちもやはり「分かりやすさ」だと思う。
正義のサンバルカン対世界征服を企むブラックマグマという構図は一貫してるし、アクションも個性的かつぶっ飛び過ぎてはいない。そして時折入るコミカル要素が次第にふくらんでいき、最終的にはモンガー(怪人)も「こりゃたまらん〜」と言いながらやられるようになる。
これら諸要素はまさにシリーズ第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」の再来だ。言い換えればサンバルカンとは「ゴレンジャー」の正統進化作品ではないかと思う。
そんな「ゴレンジャー」色の強い雰囲気だからこそ、三人という人数やサンバルカンロボといった本作の個性はより際立ったのだろう。
Day.2
この日は午後から用事があったので、取り敢えずコズモバルカンを仕上げにかかる。
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股関節の組み立ては毎回大変だ。
以前の「大獣神」「ライブロボ」では単なるボールジョイントだったが、サンバルカンロボ以降このような多重関節になった。組み間違えるとエラい事になるのでパーツの切り出しもハメ合わせも慎重に行かないといけない。最早ちょっとした脳トレだ。
それを乗り越え腰回りを纏めると完成だ。
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実はよく見ると飛行機らしくないシルエットだが、実に美しく三角にまとめられている。
底面にはランディングギアを取り付け可能だが、合体後のヘソに当たる黄色い部位がさながら航空灯のようだ。これは狙ってるのだろうか?
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・もっともっと強くなろうぜ
Day.3
ブルバルカンに取り掛かる。
ガワ変形に近い感覚もあるコズモバルカンに対し、完成シルエットがまんま"脚"なブルバルカンは膝関節の複雑さ(と言っても股関節に比べれば楽だが)、それと色分けギミックの凝りが目を引く。
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パーツを間違えないよう気を使う部位だ。
その真骨頂と言えるのが脛部分で、キャタピラの収納ギミックを搭載した赤いパーツをグレーの骨格パーツに取り付ける流れはスゴく「内部フレームを組んでる」感がする。
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妙にスカスカだがここにキャタピラ収納のクリアランスが確保されているのだ。
こうして脚の片方…いや戦車の右半分が完成。あとはもう半分を組むのみだ。
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あ、あともう一つ、パーツの番号だけでなく、バリ取りにも気を遣わなければ。
特に関節パーツは丁寧にヤスリがけする事で格段に組みやすくなるし、破損リスクも大幅に下がる。
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「発進!」
シンプルなシルエットだが、クレーンや排障器の主張が大きく、重機としての説得力も感じる。
何よりこれら付属物の可動ギミックが楽しいのなんの。
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よく「サンバルカン」はシリーズの基本を完成させた作品と言われるが、個人的にはその一方で物足りなさを感じる作品だった。
最も大きな理由は、サンバルカンのキャラクターがやや単調な事だ。
各々の特技はしっかり描かれているし、主役回、過去回もちゃんとあるのだが、どれも単発ネタの域を出ておらずシリーズ通しての面白味に欠ける。(その主役回も妙に偏ってててバルパンサー/豹朝夫回が多い。)
要は荒削りなのだ。これはのちに「超電子バイオマン」以降徐々に連続性が増しそれが当たり前になったシリーズの風潮とは一線を画す。
そしてブラックマグマの内紛が描かれる終盤、新技「ニューバルカンボール」の開発以外3人に目立った動きはない。「またしても何も知らない犬塚翼太陽戦隊」と言うと大袈裟だが、やはり蚊帳の外感は否めない。(とはいえスタッフ的には、戦隊側も積極的に敵側のドラマに関わってくる後続作の方が異色ではあった事は容易に想像がつく。)
最近のTwitterでは「"スーパー戦隊の王道"といえる作品ってなんだ?」と盛んに議論になるが、どの作品も王道と呼ぶには何かしら足りない要素や尖った要素があるためにまとまった試しがない。
「サンバルカン」とて例外ではないと思う。
・みろよ生まれる 無敵のロボが
Day.4
正式に合体させて、完成だ。
ついでに部分塗装も。
今回はガンダムマーカーでサッと済ませた。
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あと合体の前にマシン状態でも並べておこう。
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思えばこの2台が並走するシーンは無かったなぁ。
そこも作品として物足りないポイントかも。
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「合体!グランドクロス!」
「チェンジ!サンバルカンロボ!」
「チェンジ!」
「チェンジ!」
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ようやく「サンバルカンロボ」としてのお披露目だ。
少々怒り肩過ぎるのが違和感だが、全体的なプロポーションは綺麗で手足のバランスも適度に人型かつロボット的だ。この「箱型のようで箱型じゃない」絶妙なラインが美しい!
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「太陽剣!オーロラプラズマ返し!」
「オーロラプラズマ返し!」
「オーロラプラズマ返し!」
デッデッデーン
-オーロラ プラズマン返しッ!-
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太陽剣の両手持ちは引き出し式関節のお陰でバッチリ決まる…というか、柄の部分に平手用のジョイントがついてるためあまり綺麗には持てない、残念。(あと引き出し式関節がちょっと硬いかも)
しかし太陽剣の迫力は随一だし、各武器もギミックが楽しい。バルシールドの盾が固定と回転を切り替えられるのなんか最高です。
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サンバルカンの良さの一つは「挿入歌がどれも印象に残る」ことだ。
「たたかいのテーマ」
「ぼくらのサンバルカン」
「夢の翼を」etc…
特にロボのテーマ曲である「ファイト!サンバルカンロボ」の魅力もまた、シンプルさだ。
それは後進の戦隊スタッフの心をも打っているようだ。
やはり僕が事ある毎に言っているロボットの変形合体にはカッコいいロボソンを!と言うのの最高の答えが太陽戦隊サンバルカンの「ファイト!サンバルカンロボ」ですかね。母艦の発進、メカ変形、ロボ合体、必殺技までが見事に歌われていてもう戦隊伝統芸能の分野で紫綬褒章あげたいぐらい(笑) 。
-佛田洋 特撮監督
自分が携わった戦隊ロボソングはどれもメロディと詩が良くて好きなのですが、じゃあ歌ってみると言われるとこれが歌えなくて、唯一歌えるとすれば携わっていない太陽戦隊サンバルカンの「ファイト!サンバルカンロボ」になります。これは我々世代の特撮ファンなら皆さん同じかも知れません。
渡辺宙明先生のメロディに乗った串田アキラさんのパワフルな歌声が聴く者の耳を惹きつけるんです。サンバルカンはBGMも印象的で、怪人巨大化からメカの発進、そして変型合体して巨大戦の流れへと続く一連の音楽の付け方は毎回のパターンですが、今見てみるとそれがサンバルカンの世界観になっているんですよね。
-渡辺勝也 監督
スーパー戦隊シリーズロボットソング大全」
付属ブックレットより
ブラスを中心にシンセサイザーを交えたアレンジは何となく「宇宙刑事ギャバン」のBGMに似てるが、本曲のアレンジャーはいちひさし(武市昌久氏)だ。個人的にこの人の宙明サウンド理解力は素晴らしいと思う。
作品としては少々微妙なところがある「サンバルカン」だが、ロボソンは間違いなく「原点にして頂点」だろう。
・まだまだ輝け!サンバルカン
以上、チョー簡単なサンバルカンロボ制作記でした。
1月には「Shodo-super 太陽戦隊サンバルカン」も届く。こちらもかなり楽しみだ。OPのラストカットみたいに並べて「監督 竹本弘一」とか載せたい。
…と、そうそう。最後にやりたい事があった。
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最新の合体ロボである「ミニプラ キングオージャー」との並び立ち。
メカはより多く、体型はより細く…42年間でバンダイの合体ロボはここまで進化した。どちらがカッコいいかは人それぞれだと思うが、スーパー戦隊の顔としての誇りや、細かい工夫の数々、込められた思いは共通だろう。
そしてもうすぐ(12月末)例年通りなら新戦隊発表の時期である。
次の戦隊はどのようなアイデアをロボットに注ぎ込むだろうか?
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