vol17. 早く帰る技術⑧学級だよりをいかす〜5時に学校を出たら人生が変わった話〜
学級だよりを発行していますか?
前提として
小学校にあがってくる子どもの保護者の立場で考えることが大切だと思います。幼稚園にしても保育所にしてもほぼ毎日園・所の先生と会う、もしくはお帳面で子どもの園・所での様子を保護者は知ることが出できます。
それが小学校にあがった途端、どうなるでしょうか。保護者に不安が生まれることは想像に難くありません。学校での様子を「知らない・分からない」ことで疑心暗鬼になり、担任・学校への不信につながるかもしれません。学期末の懇談で学期中の不安や不信を伝えてこられるかもしれません。「このタイミングで…」と教員は思い「ずっと心配していた」と保護者は思っているでしょう。保護者の心配をなるべく小さくしたり、早く解決したりするために学級だよりを発行します。
①人となりを分かってもらう
まずは、自己開示をします。私が保護者の立場であれば大事な子どもを知らない人に預けることに不安を感じます。なので、最初はスキな食べ物、スキなこと・趣味などから自己開示をはじめ、少しずつ自分の考えや思いなど、学級経営に繋がる部分も入れていきます。子どもとの会話のきっかけや保護者との会話の際に潤滑油になることもあります。「自分という人を人として知ってもらう。」ことを心がけます。
②学級経営で大事にしていることをわかってもらう
次は、学級経営方針を伝えます。学級経営方針とは「何を大事に学級経営をしているか」ということです。参観後に学級懇談などで伝えることがあるかもしれませんが、それまでに学級は進んでいます。なるべく早く伝えることが保護者の安心に繋がります。私は「いじめのような人の尊厳に関わることは厳しく指導します」と伝えていました。(厳しく指導するというのは「激昂する」とか「怒鳴る」とかそのような意味では無く「見逃さない」とか「真剣に話をする」という意味です。)これを事前に伝えたことにより、保護者の方から「先生のスタンスが分かったので事前に相談しやすかった」という声や「安心できた」という声をもらったこともあります。
③教室で何が起こっているかをわかってもらう
学習内容・進度を知ってもらいます。学級だよりを出していないと保護者は子どもの話でしか学習内容・進度を知ることしかできません。それが必ずしも正確な情報ではないかもしれませんので、担任から正確な情報を発信します。大事なことは写真をたくさん掲載することです。簡単に作成できるうえに、クラスの様子が伝わりやすく、見てもらえる可能性が高いと考えるからです。
積極的に情報開示することが信頼につながります。