そろそろM-1グランプリ
年末年始は基本的に家に引きこもって過ごすので、お笑い番組三昧です。リアルタイムも録画も楽しみます。独身一人暮らしなので。でもこれは本当に昔から。子供時代も、両家の実家は車で五分だしほぼ毎日行き来してるから帰省イベントなどなかったし。中でも楽しみにしてるのはM-1グランプリ(以下「M-1」)!中学生の時に始まってから、なんだかんだ毎回観て……いや、途中病んでてそれどころではないのが数年あったな(遠い目)
毎年、敗者復活から録画して楽しみに。サービス業勤務なので基本土日は夜まで仕事行ってるので、ぎりぎり本戦の審査員紹介に間に合うくらいに帰宅。テレビを気にしつつ急いで着替えたりご飯準備して、一組目からじっくり観戦。お気に入りの年は、その後発売されるDVDも購入。
ここ数年応援してるコンビは「カベポスター」!きっかけは多分、それこそいつかの年末年始のお笑い番組でネタを観たこと。クセ強キャラやバカ芸で押すわけでも、センスやシュールで刺すわけでもなく、淡々とまっとうに漫才をする姿が好きで。真摯に漫才をやってくれる姿勢が頼もしい。お笑い芸人・お笑いタレント、よりもちゃんと「漫才師」の佇まいがあって安心してハマれる。見た目は若くというかフレッシュでも、あとで調べたら、浜田さんは私と同い年(学年は違う)で永見さんもそう年が変わらず、社会人としては中堅。落ち着きがあるわけだ。
静かな漫才、というと語弊があるし、後半には浜田さんのツッコミの声量はじめテンポアップ・ボリュームアップもあるのでメリハリはある。けど、見ていて不安になるようなハイテンションや怒号じゃないので、聴いていても疲れない。息の長い、素敵な漫才師になってくれるはず。あんまり芸能の人に人柄とか性格を求めてはいかんと思ってはいますが、なんとなくお二人ともとんでもないスキャンダルや犯罪などは起こさない気もするし(私のこういう嗅覚は何故か当たる)
敗者復活戦、今年応援してるのは「20世紀」。関西の別の賞レースで拝見した時に個人的にめちゃくちゃ笑ったので。このコンビは、ビジュアルもキャラクターもすごくバランスが良い。似ている容姿ではないのに、雰囲気がすごく似てる。形が違うけど色が同じ、な感じ。私が「架空の漫才師」のイラストを描きなさい、と言われたらこう描くと思う。
昔、高校生・大学生の頃は、学祭やM-1ツアーで地方に来てくれる漫才師さんをよく観に行きました。ド田舎に住む私の楽しみ。田舎だからと明らかに手を抜く、遅刻してくる、真面目じゃない、というのはやっぱりよく分かるし、そうだった人たちは今あんまりテレビでお見かけしない。ド田舎でも本気で笑かそうと舞台に立ってくれた人たちは、今も全国ネットのゴールデンでご活躍。
誰かを笑わせる、って、すごく難しいことだと思うのです。泣かしたり怒らしたりすることは簡単で誰にでもできるけど、笑わせることはなかなかできない。笑うと、たとえその時だけだとしても確実に楽しかったり幸せだったりする。それを楽しみに仕事や生活ももうひと頑張りしようかなと思える。それを仕事にしている漫才師さんたちは、やっぱりすごい。
昨今のM-1がちょっとTVショー化しすぎ、和気あいあいとしすぎ、という意見も大いに分かりますが、ぴりぴりした命がけのレースよりも今ぐらいのお祭り騒ぎのほうが、年末年始のイベント感あって私は好きです。何より、見てる側も楽しく見られる。ただ、TVタレントとしての知名度で順位が決まったりはしてほしくないなあとは思いますが。
とりあえず、がんばれ、カベポスター。がんばれ、20世紀。
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