【エクスプローラー】第13回ドリプロVオープン参戦記【ラクドス吸血鬼】
はじめまして、なむしです。
先週、第13回ドリーミングシンデレラプロジェクトVオープン(十数名規模のエクスプローラー大会)に参加しました。
大会にただ参加して終わりというのも少し寂しく思っていたので、参戦記を書いてみます(内容としては、局所的・一時的なメタゲームを前提とした話で、あまり他人の参考にはならないと思いますが、ご容赦ください)。
【デッキ選択】
ラクドス吸血鬼を持ち込むと決めていました。デッキパワーが高く、使い慣れています。
【環境予想】
吸血鬼が使用者最多になると考えていました。
割合としては、吸血鬼・アマリア・イゼフェニを合わせて半分、それ以外のデッキで残り半分、くらいと予想しました。
また、アゾリウスファルコンの使用者が1~2人程度いるのではないかと予想しました。
アゾリウスファルコンは、九つの命+切望の隼+浄化の輝き、のコンボをフィニッシャーとするコントロールデッキです。ギミックが面白いだけでなく、前回大会では1ゲームも落とさずに優勝しており、その影響があるだろうと考えました。
【構成】
ファルコンの厄介な点は、九つの命が延命手段として非常に優秀なところです。
対策として、砕骨の巨人を採用することにしました。踏みつけの軽減禁止により、1ターンの間、九つの命の軽減を無効化してダメージを与えられます。吸血鬼は血管切り裂き魔という強烈なダメージ源を擁するため、1ターンあればゲームを決めることも可能です。
採用枚数については、1ゲームに1枚引ければ十分に思えたので、2枚としました(3枚目以降の採用は対イゼフェニ相性の悪化が気になったのでやめました)。
砕骨は癖の無いパワーカードで、これがデッキに入ること自体に大きな問題はないのですが、代わりに何を抜くか・どこを修整するかは悩みどころです。
砕骨を軸にカードアドを意識した構成へ大きく舵を切ることも可能ですが、私は旧来のビートダウンっぽいリストを使い慣れているので、なるべく元のバランスを崩さないことを目標に手を加えました。
まず、マナカーブとしては、砕骨の巨人は3マナ域にあたります。出来事部分は2マナですが、2ターン目に必ず適当な対象がいるとは限らず、これを2マナ域とカウントする訳にはいきません。そもそもラクドス吸血鬼はサイド後に3マナ域が膨らみやすいデッキであることを踏まえ、減量すべきは3マナ域です。ソリンと寓話は必須カードですから、分派の説教者が削られることになるでしょう。
次に役割としては、これは薄暮軍団の盲信者と同じ役割になります。どちらもキャストするだけで1枚ぶんのアドバンテージを稼ぎますが、使い切りで、テンポがやや悪いカードです。とくに薄暮軍団の盲信者をソリンの+1で生け贄に捧げた場合、両者の性質は極めて近くなります(ともに2マナ払って1体のクリーチャーを焼いた後、ドローや当事者の形でもう1枚のカードをプレイできます)。
さて、砕骨は「3マナ」で「薄暮軍団の盲信者的」なカードでした。これを採用しつつ、旧来のデッキ構造を維持するには、「2マナ」で「分派の説教者的」なカードで穴を埋める必要があります。
——腐食の荒馬がぴったりですね。吸血鬼での採用実績も豊富で、安心して採用できます。
IN : 砕骨の巨人、腐食の荒馬
OUT : 薄暮軍団の盲信者、分派の説教者
これでちょうど、2マナと3マナで機能を入れ替えたような形になり、デッキ全体としては旧来の構造を維持することに成功しました。
あとは微調整です。
砕骨を搭乗要員として扱いやすいことから、メインから2枚銀行破りを採用しました。銀行破りはマナ食い虫なので、代えて4マナ域を減量しました。
4マナ域は、カリタス1 ドロスの魔神1としました。
ドロスの魔神は対イゼットフェニックスを意識して、常々優先的に採用しています。伝説でない(=寓話でコピーできる)のも美点です。
しかし、分派の説教者が抜けたことで、対アマリアでサイド後に残す中堅クリーチャーが不足してしまったため、1枠はカリタスに譲ることにしました。ソリンの能力の使用先がやや不足しているため、吸血鬼なのもちょうど良いです。
【結果】
一戦目 アゾリウスファルコン 2-0
想定していた相手と一戦目から。結局、砕骨の軽減無効能力は使いませんでしたが、握っているだけでゲームのプランニングがかなり楽になりました。
二戦目 アゾリウスファルコン 2-0
神聖の力線でダメージ計算を間違えるという、なかなかひどいプレイミスをしましたが、相性もあってどうにか勝ちました。
三戦目 地獄の樹コンボ 2-0
白熱したのは2ゲーム目。コンボは食らわなかったものの、ビートダウンでライフを削られ、一時残りライフ2まで落ちる苦しい展開。しかし粘りながら銀行破りでドローを進め、リッパー+ソリンにたどり着き、辛勝できました。
四戦目 ラクドス吸血鬼 2-1
一戦目はこちらの、二戦目はあちらの中押し勝ち。三戦目は一進一退の消耗戦となり互いにライフが減ったところで、トップしたクロクサのETBダメージが決まり手となって勝利しました。
メタゲームはアゾリウスファルコン4 ラクドス吸血鬼3 他4(イゼフェニ0)でした。
アゾリウスファルコンが11人中4人で使用率トップと予想以上の流行を見せ、私自身も二回対戦しました。プレイングは不満がありましたが、デッキの調整はジャストミートで、4-0することができました。
以上、なむしの第13回ドリプロ参戦記でした。