これからの海との向き合い方
自然環境リテラシー学第5回(漁業回)
参加日 10/29〜10/30
どうもみなさんこんにちは、きいごです。
今回は熊野市二木島町で自然環境リテラシー学第5回を行いました。この町は人と海が密接に関わる漁業町で、普段の生活ではできないような貴重な体験をたくさんさせていただきました。
この記事ではこの実習を通して、学んだことや感じたことを時系列にまとめて書いていこうと思います。ぜひ最後までご覧ください。
1日目
僕は三重県民なのですが、この実習まで熊野市に行ったことがありませんでした。「熊野の自然はどんな感じなんだろう」と、とても楽しみにしていました。二木島町に着いて、まず海を見て驚きました。自分が住んでいるところの海とは比較にならない程に透明で青かったので、同時に感動を覚えました。その後受講生やスタッフ、先生方が集合して、いよいよ実習がスタートしました。
今回の実習では株式会社GATEさんの協力の下で行われました。株式会社GATEさんは少子高齢化が進んだこの町を拠点として、漁業体験を行ったり、水産資源に優しい漁を考案したりするなどさまざまな取り組みをしている企業です。実習の初めにこの企業で活動している漁師である田中りみさんからこういった話を聞かせていただきました。僕はこの話を聞いて、「現状を変えようと努力する姿勢」は見習わなければならないと思いました。この話の後は、二木島の漁港を探索をしていました。(株式会社GATEさんのサイトはコチラになります。 https://gateinc.jp/)
海を覗き込んでみるとたくさんの種類の魚が共存していて、この町の海は多様性に富んでいて感動しました。しかしこの後に聞いた話では、この海は地球温暖化の影響で昔にはいなかった魚が住んでいたり、逆に昔いた魚が見られなくなっていたりしていて、この海の様子は良い状況であるとは一概には言えないと思いました。
この日の夕食は、ほかの受講生のグループが漁の体験で獲った魚を使って、簡単な料理を作って食べました。普段の生活では魚を食べることがあまりないので、よく味わっていただきました。
この日は翌日の深夜から始まる漁業体験に向けて早めに就寝しました。
2日目
午前3時に起きて、すぐさま漁の準備に取り掛かりました。
僕はこんなに早く起きたことがないので、とても新鮮な気持ちでした。船で網を仕掛けているポイントに向かう途中、星で埋め尽くされた空を眺めていると偶然流れ星を見て、「大漁だといいな」と願いました。
今回は漁の中でも、定置網漁を体験させていただきました。
網を仕掛けたポイントまでは漁船を使って移動しました。網を仕掛けた場所に到着すると漁師さんの指示に従って、網の引き上げを体験しました。網は想像していたよりも重く、過酷な作業でした。網を引き上げてみると、多くの魚が入っていたので驚きました。
しかし漁師さんは「今日はあまりよくないな。」と話していたので、自然が相手だから仕方ないと思いつつもちょっぴり残念でした。
漁から戻り、片付けを終えてから友達に竿を借りて釣りをしました。僕は幼い頃一度やっただけなので、魚が釣れるか不安でしたが、他の受講生のアドバイスもあって、なんとか釣り上げることが出来ました。この魚は捌いてもらって、煮込みにして食べさせてもらいました。やはり自分で釣った魚の料理はは他よりも一層美味しく感じました。
この実習の最後に、全体でワークショップを行いました。「どうすれば二木島に若い人たちが来てくれるのか」というテーマで、この町の漁業を終わらせないためにどんなことができるかを考えて話し合いました。とても難しい議題でしたが、みんなが意見を出し合うことで、沢山の改善点や提案を共有することが出来ました。こういう経験は今後の学びにつながる良いものになると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回の実習は海で楽しむだけでなく社会問題について考えられるような、これからの社会を生きていく上でためになるものになりました。僕がこの実習を通して印象に残ったのは、田中りみさんがワークショップで仰っていた「固定観念にとらわれない」という考え方です。これから、僕が学問に取り組む上で、この考え方を大事にしていこうと思いました。
最後に、先程書いたように、株式会社GATEさんでは漁業体験を行っています。日常生活では味わえないような思い出を作ることが出来ます。自然が溢れる二木島に行ってみてはいかがでしょうか。
ご覧いただきありがとうございました!!