stand alone
先月 京都市で絵本の読み聞かせと チェロ独奏のコラボという企画があった。
在来線 新幹線を、乗り継いで自由席の1番後ろに楽器を置いてエンヤコラの道中。こういう時は膝に乗る楽器にすればと思ってしまう。。
ご一緒した元アナウンサーから 好きな曲を一曲弾いていいよと 言われた考えこんだ。
バッハの無伴奏という手もあるが 演奏を良く知らない方もいるかと 困った時のジブリ頼み もとい 久石譲様頼みで standalone ドラマ坂の上の雲 を演奏することに。これならご年配の方もご存じなのではと思いながら演奏した。
この曲はくまモンで有名な小山薫堂さんの作詞で
私は しばらく楽器を離れていた時に 男性合唱で良く歌っていたこともあり。。。そう合唱の時に自分で歌って曲は 自分で弾けるという今さらながらの事実に気づいていたのでした。歌える強みでこの曲を選んだのです。
合唱バージョンでは気づかなかったがもともとの曲の2番の作詞は少し多い 言葉数が余分にある。
友に届けと放てば 夢叶う がその部分だが
それに応えるように メロディーもすごく切なく寂しい音を、醸し出す。久石譲 小山薫堂 のゴールデンコンビの面目躍如 言葉とメロディーの切なさを おじさんチェロで引き出せたか。。演奏家自身が彼らのマジックに酔わせてもらえたからよしとしよう。
そう ソロでピアノの伴奏もなく 無伴奏で勝負する時は 非常にリスキー 自分の中に完全に音が入っていないとえらいことになる。こういう時は頭の中の音を 振り絞って引き出す というのが正しい表現か。酸素不足の金魚が パクパク口を開けてるのがいちばん近い姿かもしれない。
おじさんチェロ弾きはステージの上でそんなことを考えているんですよ。(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?