いけばな歳時記 エニシダ
エニシダは西アジア～ヨーロッパ・アフリカに分布するマメ科の一属。常緑・落葉低木。春～初夏多数の小花が並び咲き、花色は黄・白(赤・ピンク・オレンジが一部に差す園芸種もあり)。日本には17世紀末中国経由で伝来。
濃緑の細枝が八方に伸びる姿は独特。曲げも利き、成形に適しています。
作例は、エニシダを丸めた一種いけ→広瀬テキスト71・45p
上右 エニシダ・シモクレン・スイトピー・モンステラ・HBチース・ドラセナ
金彩赤絵花器 (大津寄花堂)
上左 モンステラの葉を半面切ったスペースにエニシダ・カスミソウを置き・作中心にはスイトピーの「複合花・片身替わり」→広瀬テキスト50p
上右 真・副・受エニシダ、正真スイトピー、控シモクレン、胴モンステラ、前置チース・レースフラワーを使った私(広瀨典丈)流立花スタイル→広瀬テキスト93p
上右 エニシダ・トルコキキョウ ガラス花器
上左 エニシダを上から左斜め下、フジを左右に置き、ダッチアイリスを共有させた「複合花・協奏的構成」→広瀬テキスト50p
上右 丸めたエニシダの手前にトルコキキョウを置いた自然調的構成→広瀬テキスト45p