ステップ6 出版社と雑誌について
皆さんこんにちは!専門学校でマンガ講師をやってますMR.ヒデちゃんです。
これまでは漫画の描き方についてお伝えして参りましたが、今回は出版社と雑誌(アプリ)についてお話ししていこうかと思っております!
漫画家が作り上げた作品を、世の中に編集&出版して下さる切っても切り離せない存在です。
今ではアプリでの漫画コンテンツも増えているため、自分の漫画を【どこに、どうやってアピール】するのかを迷う時代になりました。
逆を言えば、売り手市場で漫画家としては掲載する場所が増えているわけなんですけどね!
それでは早速観ていきましょう!
〈出版社の種類〉
まずは漫画の出版社なんですが、本当にたくさんあります。
ほとんどが東京に一極集中していて、まだ漫画家が紙で描いていた時代は、地方から東京に持ち込みに行って、いろんな出版社を回ってボロクソに言われたものです。
まずは大手と呼ばれる出版社を記載しますが、おそらく漫画家にとっては雑誌の名前の方が馴染み深いかもしれませんね。
小学館
講談社
集英社
KADOKAWA
秋田書店
白泉社
スクエア・エニックス
双葉社
軽く上げただけでもこれぐらいあります。
そして漫画雑誌はさらに多岐に渡りますが、抑えておくポイントとしては【出版社は漫画家が描いた原稿を雑誌に掲載し販売することで商売をしている】ということです。そしてその作品の掲載料(原稿料)を漫画家に支払っているという図式なんですね。
なので言わずもがな、漫画家は出版社に社員として勤めているわけでもありません。個人事業主として出版社と“持ちつ持たれつの関係性”なので、漫画家の方が優位や出版社の方が偉いなどはありません。あくまでもビジネスパートナーなわけです。
学生も出版社の編集さんと話す時は緊張していますが、そんな時は
「相手は漫画を世に出すのが仕事だから、君は自分の作品をしっかりと主張する仕事をやっておいで」
としっかりと自分の描きたいものを伝えるように話しています。
〈雑誌の種類〉
実は先述した出版社は、そこまで大きく漫画家に影響を与えるものではありません。一番大きな影響を与えるのはその漫画雑誌となります。そのため自分の掲載先をしっかりと選ぶ事が大切になってきます。
まず雑誌は大きく3つの分野で分けされています。
1つ目が【年齢別】2つ目が【作風ジャンル別】3つ目が【掲載媒体別】の分け方で分けられています。
それぞれを追って見て行きましょう!
【年齢別】
これは文字通り読者の年齢ごとで分けた分野になります。
児童向け・・・・・・・・・・・保育園〜小学校低学年
少年・少女誌・・・・・・・・・小学校高学年
青年誌・・・・・・・・・・・・中学〜高校
社会人向け・・・・・・・・・・成人・社会人
見ての通り、かなり多くの雑誌が読者の年齢に分かれて発行されています。“将来自分がどこで描くか?”を考えた時に自分の作品の年齢層については考えてみると良いかもしれません。
「主人公が少年・少女の話ばっか描くなぁ…」と思えば少年・少女誌かもしれませんし、「大人びた複雑な話を描く」場合は青年・成人誌かもしれません。改めて自分の描く漫画の【年齢層】を意識してみると、より描きやすくなるかもしれません。
【作風ジャンル別】
続いて作風ジャンル別の雑誌分野となります。雑誌によっては掲載されやすい話と掲載されにくいジャンルが意外とあったりします。昨今はその垣根が見られなくなってはきましたが、自分が尊敬している作家さんの載っている雑誌で一度【どんなジャンルの話が多いのか?】をリサーチされる事をお勧めします。リサーチする事で「ラブコメと学園物は大体の雑誌で掲載されているから、狙いやすい」といった“戦略”を立てる事ができます。
自分が“どのジャンルの話を多く描いているのか?”と“どのジャンルの話をよく読んでいるのか?”を知るために、過去作や持っている漫画から見つけてみて下さい。
【掲載媒体別】
最後に【掲載媒体別】の分野となります。これは漫画を描くことに影響すると言うよりは、漫画家としての活動方法の違いとなります。下記に書いた通り違いはありますが、ここに重きを置いて漫画を描くというわけでは無いので、どこで描くか決めきれない!やどこでも良いから描きたい!という時に参考になさってもらえればと思います。
〈向いてる雑誌を探すには?〉
「自分はどこの雑誌に向いているのかわかりません!」と良く学生から相談があります。そんな時は学生の作品を読んで、作家としての傾向をアドバイスするのですが、やっかいなのが【自分の向いてるジャンルは他者に見せる事でしかわかりません】。
自分は週刊少年ジャンプに向いてると思っても、その年齢層や作風が週刊ヤングジャンプだったり、自分だけで見つけるのは至難の技です。
なので学生へは、持ち込みや他人に見せる事を推奨しています。
しかし「そんな環境が周りにない!」という方もいらっしゃると思います。そんな時は、【一番好きな作家先生が活躍している雑誌を目指す】という手段も有効です。
なぜなら好きな作家さんの作品は、自分が描く漫画の中心になっている事が多く、無意識に作家さんの特徴が自分の漫画にも滲み出てきます。なので好きな作家さんが掲載されていた雑誌にも合っている事が多い。というわけです。
最近好きになったというわけではなく、漫画を描き始めた時に影響を受けた作品が望ましいので、是非とも本棚を探してみて下さい。
〈最後に〉
いかがでしたでしょうか?
“将来自分が連載されるかもしれない出版社や雑誌”を研究し、漫画家としての道筋を立てていくと良いかもしれません。
そして今回の記事の裏テーマの【自分の漫画ってどんなジャンルなのかを知る事がデビュー活動にとって大切な事である】が皆様に届きましたら幸いです。
それではまた!
〈添削のご依頼受けてます!〉
「作品のアドバイスが欲しい!」
「描いてみたけど面白いか分からない!」
「自分に向いているジャンルを知りたい!」
…etc
ぜひとも、そんな方々に向けて自分の知識が経験が役に立てばと思い、作品の添削依頼を受けております。
【有償】ではございますが、もしご興味あれば詳しくはこちら→“Xアカウント”からご気軽にお声掛け下さい!