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教師との関係性。

私は、教師に何かを頼もうだとか頼ろうだなんて考えは微塵もなかった。

そんな存在ではなかった。

私がいま教える教室にも、私をそう見ている子はいるだろう。


余計なお世話だ。

自分の人生は自分で決める。

しかし、教師との関係性が良くなることで、驚くべき力を発揮する子もいる。




ただの手押し相撲である。

そこをきっかけに、心の距離がぐぐっと縮まった。

普段から子どもたちとの会話を大切にしてはいるが、それ以上に、子どもたちと教師が一緒に遊ぶことは、子どもたちの教師を見る目を変えたのだ。

要は、「アタッチメント(愛着)」である。



先生はいつも優しくて、話を遮らずに頷きながら聞いてくれるし、面白いし、一緒に遊んでくれる。

大好きだから、言うことも素直に聞ける。



つまり、アタッチメント(愛着)を基盤にした人間関係。

学習指導。

学級経営。


今まで、幾度となく目にしてきた、そんな教師と児童との関係性を、まさか自分が…と感じている。

ガラではない。


しかし、学習指導が困難な児童の学習意欲が上がり、他の児童に追いつきつつあるのだ。

今まで、勉強のやり方を教えたり、やる気になる工夫を様々考えてきた。

だが、教師との関係性が良くなることで、学習意欲の向上につながるとは考えなかった。


この年にして、子どもたちの心に火を灯す、また新しい手段が得られた気がした。

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