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アスベスト労災

ご覧いただきありがとうございます。
労働組合に生息する蛸です。
(トップ画像は厚生労働省の石綿総合情報ポータルサイトより)

7月23日の毎日新聞から。

「27年後中皮腫」労災 阪神大震災作業、石綿原因
 阪神大震災(1995年1月)で復旧作業に従事し、27年後にアスベスト(石綿)関連疾病の悪性胸膜中皮腫を発症した兵庫県内の男性(67)に対し、神戸西労働基準監督署が労災認定していたことが22日、明らかになった。支援団体のNPO法人「ひょうご労働安全衛生センター」(神戸市)が発表した。

2024年7月23日 毎日新聞

石綿(アスベスト)といえば黄りんマッチ、ベンジジンと並ぶ
安衛法の製造等禁止物質。
発症まで数十年かかるということで、作業環境測定の記録保存期間も
40年と長いものになっています。
平成18(2006)年に一部猶予措置を残して全面使用禁止、
平成24(2012)年に猶予措置もなくなりました。
平成18年の全面禁止の頃は中皮腫などで亡くなる方が増えていると
報道で大騒ぎになっていたかと思います。

今回の労災認定を受けた男性は阪神大震災の復旧にあたり
建物の解体などに従事していたということで、
27年後の2022年に初診を受け、悪性胸膜中皮腫と診断されました。
労災認定は2023年10月だそうです。

これから能登で作業される方も増えてきます。
防じんマスクなどの対策や環境測定もしながら作業されるでしょうが、
地震とアスベストというのは当面、切り離すことができないという認識を
新たにしたところです。

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