硬貨か、硬貨以外か

そもそもなぜお金が欲しいって言いづらいのか。
自分は銭ゲバであります、と堂々と言えない社会なのか。
それはひとえにお金の仕組み・お金とは何なのかを知らないせいかもしれません。
・・・銭ゲバ銭ゲバ言い過ぎて、このままだと銭ゲバnoteになってしまいそうです。

では少しずつ、自分の頭を整理しながら書いていきたいと思います。

①お札はただの紙ですよね。
1万円札の原価(紙代・インク代とか)は約22円。
お札、それは借用書です。
お手元のお札をご覧ください。
日本銀行券とあります。
日銀が発行している借用書だからです。

②通帳やネットバンキングの預金といったものは、
印字された数字でしかありません。
つまり、お札と預金は誰がいくら持っているかを記録するためのツールです。

③対して硬貨。
硬貨には日本国と刻印してあります。
これは日本政府が発行しています。
硬貨はツールではなく、お金そのもです。
現物そのものが資産です。

いま全体に供給されている日本円の総量は1,600兆円です。
そのうちわずかに0.3%が③硬貨、
それ以外の99.7%のうち約8%が①お札として流通していて、世界中のどこかしらの誰かしらの手元にあります。
残りの92%は②データとして印字されているだけの、現金として存在しないお金です。

硬貨とお札は発行元が違いました。
発行元が違うのには意味があります。
硬貨は「公共貨幣」、お札や預金は「債務貨幣」と分かれます。
すでにややこしくなってきました。
これはまた次回以降・・・

そういえば、7月3日に新紙幣が発行されますね。
個人的には漢数字が目立っているところとか、
色味も渋くて今のデザインのほうが好きです。
新紙幣では海外の方への配慮なのか、アラビア数字が中心にくるようです。
壱とかの大字がかっこいいのにな~。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?