$アローン・アゲイン:最愛の夫ピート・ハミルをなくして 単行本(ソフトカバー) 青木 冨貴子 (著)
$アローン・アゲイン:最愛の夫ピート・ハミルをなくして
単行本(ソフトカバー)
青木 冨貴子 (著)
$解説
もう、あなたはいない――パートナー喪失後の穏やかな覚悟を綴る感動の手記
“結婚しない女”と呼ばれたわたしが一緒になったのは、ニューヨークでも有名な作家で、プレイボーイ――。山あり谷ありの幸せな33年間を経て、「ふたたび一人」で生きていく。その声や仕草、におい、運命的な出会いから最期の表情まで、一足先に旅立ってしまった彼の記憶を抱きしめながら。心の筆で書き留めたエッセイ。
$読者レビューより引用・編集
40近くになり、「結婚しない女」などと呼ばれ、結婚してくれという人がいない人生はちょっと哀しい
かな、と感傷的になっていた時に、青木富貴子さんが東京のホテルの打ち合わせで出会ったのは、
ピート・ハミル。
アメリカのニュージャーナリズムの旗手として活躍し、70年代には、ボブグリーンやアメリカのコラムニストの本が日本でもよく読まれた、ピートハミルのコラム集「ニューヨークスケッチブック」
は当時のベストセラーで私も読んだ記憶がある。
そんな、当時のアメリカの知識階層を代表する有名人との結婚までの成り行き、結婚生活を書いているのだから、ピートハミルの人間的魅力と相まって面白くないはずがない。
フランクシナトラとは飲み明かし、ヒラリークリントンが受賞パーティーでは会いに来て、「ジョージ・クルーニーは前から知っているので断れなかった」と新聞記者役で映画出演。
その界隈の知識をもっている人には広い交遊の内容は楽しいし、貧しいアイルランド移民の子だった
ピートの市井の人々への共感、不公正なものへの憤りには心動かせられる。
でも、「ぼくの車椅子をおしてくれるかい?」というプロポーズの言葉は、どうなんだい。
本の後半3分の1は、ピートの闘病と青木さんの看護の内容。あまりに痛々しくて読んでいられない。
ピートは死の直前、「I love you,I love you」とか細い声で繰り返したとある。
本書は、青木富貴子さんのピートハミルへ答える「I love you,too」の思いにあふれている。
人生を感じる良書です。
登録情報
出版社 : 新潮社 (2024/3/15)
発売日 : 2024/3/15
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 224ページ
ISBN-10 : 4103732083
ISBN-13 : 978-4103732082
寸法 : 19.1 x 13 x 2 cm
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